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林 祐子

やましろ接骨院本院院長 ： 株式会社ビグス

やましろ接骨院本院・院長 柔道整復師になり１０年以上の現場経験を持っています。まだまだ未熟ですが、怪我をした時や、困った時にまず第一選択肢として、やましろ接骨院を頼ってもらえるような院にするために日々、患者さんの施術にあたっています。また、女性院長ならではの対応を心がけています。女性にしかわからない悩みなどなにかあった時には頼ってください。 柔道整復師にしかできないことを、患者さんに還元していきます！！

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外反母趾とは何か

外反母趾（がいはんぼし）とは、足の親指が内側に曲がり、足の第一中足骨が外側に向かって広がる状態を指します。この変形が進行すると、親指の付け根にある関節が突き出し、痛みや炎症を引き起こします。外反母趾は、特に女性に多く見られ、中高年に多く発症しますが、若い人にも見られることがあります。
靴の選び方や足の形状、歩き方などが影響して発生することが多いです。

外反母趾になると体はどうなるか

外反母趾になると、足そのものだけでなく、全身にさまざまな影響を及ぼします。

1. 痛みと炎症: 外反母趾の典型的な症状として、親指の付け根に痛みや炎症が生じます。これにより、日常生活や歩行が困難になることがあります。
2. 歩行の障害: 外反母趾が進行すると、正常な歩行が難しくなり、体のバランスが崩れることがあります。これが原因で、膝や腰、背中に負担がかかり、二次的な痛みや障害を引き起こすことがあります。
3. 靴の選び方が制限される: 外反母趾があると、合わない靴を履くことでさらに痛みが悪化するため、適切な靴選びが重要になります。しかし、足に合う靴を見つけるのが難しくなることがあります。
4. 姿勢の悪化： 足の変形が原因で姿勢が悪くなり、全身の筋肉や関節に悪影響を及ぼすことがあります。これにより、肩こりや腰痛が発生することがあります。

外反母趾にならないためには

外反母趾を予防するためには、以下のポイントに注意することが重要です。

1. 適切な靴の選び方: 足に合った靴を選ぶことが重要です。つま先が狭くなく、足を圧迫しない靴を選びましょう。また、ヒールの高すぎる靴は避けるようにしましょう。
2. 正しい歩き方: 歩くときに足全体で地面を捉え、均等に体重をかけるように心がけましょう。歩行が偏ると、足に負担がかかりやすくなります。
3. 足のストレッチとエクササイズ: 足の筋肉や関節を柔軟に保つために、日常的にストレッチやエクササイズを行いましょう。特に、足の指を広げたり、足の裏をマッサージすることが効果的です。
4. 体重管理: 適切な体重を維持することも重要です。体重が増えると、足にかかる負担が増加し、外反母趾のリスクが高まります。

 予防法

外反母趾の予防法としては、日常生活の中で以下のような取り組みを行うことが効果的です。

1. 足のケア: 毎日足を洗い、保湿クリームを塗ることで、皮膚の健康を保ちましょう。また、定期的に足の爪を正しい方法で切ることも重要です。
2. 足指のエクササイズ: 足の指を広げたり、丸めたりするエクササイズを行い、足の筋肉を強化しましょう。例えば、タオルを足の指で掴んで持ち上げる運動が効果的です。
3. インソールの使用: 足に合ったインソールを使用することで、足のアライメントを整え、外反母趾の進行を防ぐことができます。専門家に相談して、適切なインソールを選びましょう。
4. 正しい姿勢の意識: 立ち方や歩き方に注意し、正しい姿勢を意識することで、足にかかる負担を軽減することができます。特に、体重が片方の足に偏らないように注意しましょう。

外反母趾の施術方法

外反母趾の施術方法には、保存療法と手術療法の二つがあります。症状の程度や進行具合に応じて、適切な方法を選択することが重要です。

 保存療法

1. 足底板やインソールの使用: 足のアライメントを改善し、足にかかる負担を軽減するために、専門家の指導のもと、適切な足底板やインソールを使用します。
2. テーピングやサポーターの使用: 足の変形を矯正し、痛みを軽減するために、テーピングやサポーターを使用することがあります。
3. 物理療法: 超音波治療や電気刺激療法などの物理療法を行い、炎症や痛みを軽減します。
4. リハビリテーション: 足の筋力を強化し、正しい歩行や姿勢を身につけるために、リハビリテーションを行います。ストレッチや筋力トレーニングを含む総合的なプログラムが推奨されます。

 手術療法

保存療法で症状が改善しない場合や、重度の外反母趾の場合には、手術療法が考慮されることがあります。手術の方法は、変形の程度や患者の状態に応じて選択されます。

1. 骨切り術: 骨を切って矯正し、正しい位置に固定する手術です。骨の変形を修正し、痛みを軽減します。
2. 関節固定術: 関節を固定し、変形を矯正する手術です。関節の安定性を高め、痛みを軽減します。
3. 軟部組織の修正: 靱帯や筋肉の調整を行い、足のアライメントを改善する手術です。外反母趾の進行を防ぐために行われることがあります。

まとめ

外反母趾は、足の変形によって引き起こされる痛みや不快感を伴う状態です。適切な靴の選び方や正しい歩き方、足のケアを心がけることで予防することができます。また、外反母趾が発生した場合でも、保存療法や手術療法を通じて症状を改善することが可能です。日常生活の中で足の健康に注意を払い、早期の対策を行うことが重要です。もし、外反母趾の症状に悩んでいる場合は、専門家に相談して適切な治療を受けることをお勧めします。