山城 宏統
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今や当たり前のように、パソコンやスマホを使う方が増え、また肩こりを訴える方も増えています。
肩こりについて「国民生活基礎調査」によると、女性が訴える自覚症状の第1位が肩こりで、男性でも第2位に挙げられています。
肩こりは身近なものになってきています。
ただし、骨や神経の異常による“病気の症状としての肩こり”もあります。ですからただ肩がこっているだけと軽視はできません。
何で肩こりが起こるのか?
肩こりとは、首から肩にかけての筋肉が姿勢を保つために緊張して、血行が悪くなり、張った、こった、痛みなど重く感じる症状です。
首や肩の周辺には、さまざまな筋肉が集まっており、その中心は肩甲骨を覆っている大きな筋肉、僧帽筋です。肩甲骨の動きに関与しており、首や肩関節の動きをサポートする役割を担っているため負担がかかりやすく、重たい頭や腕を支える肩には大きな負担がかかります。
重さを支える肩や背中の筋肉は、常に緊張して疲労している状態です。
しかし、実際には原因がわからないもののほうが多く、不良な姿勢、運動不足、過労、寒冷、肉体的・精神的なストレス、自律神経の乱れなどが重なることによって起こると考えられています。
筋疲労によって起こる?
毎日、パソコンを使った事務仕事で同じ姿勢を取り続けたり、長時間車を運転したりすると、緊張を強いられます。
同じ姿勢でいると、肩こりや腰痛の原因となります。
筋肉が緊張して疲れてくると、筋肉の中で酸素不足が起こり、疲労物質である乳酸などが蓄積していきます。
これによって、筋肉が硬くなり、こりやだるさを感じるようになります。同じ姿勢や同じ筋肉を使い続けることが、こりの原因になります。
筋肉が硬くなると、血行が悪くなりさらに筋肉を硬くしていきます。お風呂に入ったり、あたたかいシャワーを肩や首に浴びたりすると、マッサージ効果で肩こりや腰痛は楽になります。温めることで血行がよくなるからです。
疲れて硬くなった筋肉は、周囲の血管を圧迫して、血行を悪くします。血行が悪くなると、硬くなった筋肉の疲労物質の乳酸などが排出されず筋肉内にとどまってしまいます。
また、筋肉に届くべき酸素が不足してさらに乳酸を作るので、筋肉が硬くなっていきます。 この悪循環で肩こりは、ひどくなっていくのです。
体質は関係するの?
肩がこる体質、というものはとくになく、男女での差や運動習慣などによる発生頻度の違いもありません。運動選手などのようにがっしりした首の人を除くと、ほとんどの人が肩こりになるといえるのです。特に女性は男性と比べて筋肉量が少ない為、肩こりになりやすいと言われています。
極度の緊張やストレスにさらされる人、極端に痩せている人、太っている人などに起こりやすく、また、メガネやコンタクトレンズが合わない、運動不足、枕が合っていないなどの場合や、かぜや歯痛などの病気が原因で肩がこることもあります。慢性の肩こりは、生活習慣の改善で治していくことが可能です。
猫背や前かがみの姿勢など偏った筋肉の使い方、頚椎の前湾(前へのカーブ)のないストレートネックの人に多い傾向がこりが起こる大きな要素です。
もっとも悪い姿勢は、猫背で頭が体よりも前に出て、さらに顎も前に突き出た体勢。この体勢を長く続けると、頚椎を両側から支える僧帽筋などの筋肉に緊張状態をもたらします。
肩こりを軽視してはいけない?
肩こりはさまざまな病気の前兆であることがあります。肩こりに隠れたその他の病気のうち、主なものとして下記が考えられます。
片頭痛、解離性大動脈瘤、肝臓疾患、胆石症、膵炎、脳出血、脳梗塞、パーキンソン病、視力障害、内耳・外耳などの炎症性疾患、副鼻腔炎、顎関節症、心身症、うつ病などさまざまな病気があります。
肩こりの改善方法
肩こり痛を改善する方法としては、常に「正しい姿勢」を意識しながら姿勢をコントロールすることが重要です。
毎日のさまざまな姿勢正しく整えることで、筋肉の緊張感は緩和、血流も促されるため、肩こり痛の改善も期待できます。
パソコン仕事をする時は、モニターが目線の少し下に来るくらいに机と椅子の高さを調節します。脚は床にしっかりついて膝の角度は90度になるように、テーブルに置いた肘も90度になるようにします。
長時間同じ姿勢をしない。疲れない自然な座り方でデスクワークをすることで、改善します。
スマホを見ているときなどは、前かがみにならないことを心がけてください。スマホは目線の高さまで持ち上げて見るようにします。
それだけでも首が前に出ることを防げます。
胸を張って背筋を伸ばすこと、お腹に力を入れて真っ直ぐ前を向くことを心がけてみてください。適度な運動やストレッチも肩こり改善には欠かせません。
肩こりを解消するにはハードな運動は必要なく、全身の血行が良くなるような運動で十分です。運動が苦手な人は、散歩だけでも良いのです。
散歩の際は、腕を大きく振って肩回り筋肉を動かすようにしましょう。
また、湯船につかってリラックスすることも大切です。
まとめ
肩こりは普段の生活を気を付ける事によって改善や予防する事ができます。食生活では、ビタミンBやEを摂取することで血行を良くしたりするため効果的です。
姿勢が悪い方は当院では猫背矯正を行います。
肩こりがひどくならないよう、生活を変えていくのが大切です。
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