
井手 恒太

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日本の国民病といわれる肩こり

そのつらさに悩まされている人は男性は80%、女性は実に90%以上もいると知っていましたか?
外国人は肩こりしないと言われているのにどうして日本人だけ…と疑問視される方も多いと思います。
「なぜ日本人は肩が凝るのか?」「なぜ男性より女性のほうが肩が凝るのか?」についてお伝えします。
■骨格や筋肉量の違い
筋肉が付きやすい外国人に対し、同じ運動量でもなかなか筋肉が付きにくい日本人は華奢に見えがちです。
見た目以外の筋肉量も日本人よりしっかりとしています。
また、肩や首への負担が多いなで肩が日本人に多いという点も肩が凝りやすい理由のひとつです。
さらにライフスタルや仕草の違いも関連します。
最近は畳の生活は少なくなっているものの、お辞儀をしたり話す際にうなずいたり、首を縦に振ったり傾けたりなど外国人に比べて上半身だけを使う動作が多いというのも一因です。
■運動不足やストレスも影響
この他にも、運動不足だと血行が悪くなるため、肩こりや首こりにもつながる要因にもなります。
15歳以上を対象にしたWHO(世界保健機構)の2008年の統計によると、運動不足だと感じているアメリカ人は43.2%、ドイツ人は30.4%、中国人は30.6%なのに対し、日本人は65.3%と他の国に比べて多くなっています。
また、ストレスも血行が悪くなるため、肩凝り、首凝りになりやすくなります。
日本人はストレスを溜め込みやすい国民性だという点も、外国人に比べ肩凝りを感じやすい点といえます。
■最近では外国人にも肩こりが増えている?
ただし、最近ではITの普及により外国人にも肩こりが増えていると言われています。
パソコンやスマホをしている時の姿勢はどうしても下を向いて操作をしがちです。
そのため、肩や首への負担がかかり、操作の時間が長くなればなるほどその負担も多くなってきます。
以上を考えてみると、結論としては骨格や筋肉量、生活習慣などで日本人は肩凝りが多いが、パソコンやスマホの普及により外国人にも“肩が凝る”という現象は増えてきているといえるようです。
肩こりについて少し掘り下げてみたいと思います。
肩こりの原因

肩こりの原因は十人十色ですが、代表とされるものについてご紹介します。
1つ目としてスマホやPCが普及し年々増え続けているのが、後頭下筋群(こうとうかきんぐん)によるものです。
頭蓋骨と首の骨をつないでいる後頭下筋群が凝り固まることによって
肩こり~首のこりを引き起こす原因となります。
この筋肉が、PCやスマホを見る時などの姿勢の悪さや目の使いすぎなどで凝り固まり、首の動きを悪くしたり、不快感を招いて首こりの原因になるのです。
後頭下筋群による首こりの症状には、頭痛、首の後ろの上の部分の張りや痛み、首の回転や上下の動きが悪いなどがあります。
2つ目に加齢によって肩周辺の組織がもろくなり始め、40代以上の方が患うのが五十肩です。
五十肩の特徴としては、肩や腕が痛んで腕が上がらない、衣服の脱ぎ着ができないなどの症状があげられます。
最後になで肩は肩こりを起こしやすい要因の1つです。
なで肩でがんこな肩こりや腕のだるさがある、腕を挙げたときに腕から手のしびれや脱力感を感じるという場合には、「胸郭出口症候群」の可能性があります。
神経や血管が引っ張られることで、腕のだるさや、ひじから手にかけて小指側に痛みやしびれなどさまざまな症状を感じることがあります。
胸郭出口症候群が進行すると神経の障害によって握力が低下して荷物を落としてしまったり、手が麻痺して細かい作業がしにくくなったりすることがあります。
なぜ肩コリは悪化するのか
肩こりはこうして繰り返される
1. デスクワークで長時間同じ姿勢で体に負担をかける、精神的なストレスで悩まされるなど、体に良くない刺激が入る。
2. 自律神経系が乱れ、体を緊張させる交感神経系の働きが優位になる。
3. 血管が収縮し、血行が悪くなり筋肉の緊張が強まる。
4. 筋肉へ酸素が運ばれず、酸欠状態になってしまう。
5. 痛みの物質が産生され、神経が刺激されることで脳へ伝えられ、不快感や痛みとして感じてしまう。
6. この痛みや不快な情報によって、さらに筋肉の緊張が起こり肩こりが慢性化していく。
子どもの肩こりの原因

まず、子どもから『頭が痛い』と言われたとき、頭が痛い事実を受け入れてあげてください。
そして痛む様子を本人から聞いたり観察したりして、どちらの種類の頭痛かを見極めましょう。
片頭痛と緊張型頭痛のどちらの頭痛かがわかったら、それぞれに合った方法で対処を。
片頭痛は痛みはじめに小児用頭痛薬を服用させ、暗い場所で横にさせると2~3時間でだいぶよくなります。
緊張型頭痛のほうは、原因によって対処が違います。
コリが原因のときは体操やストレッチなどで体を動かし、血流をよくするとラクになっていきます。
ストレスが原因の場合は習い事の負担や友だちとの関係はどうかなどに気にかけて、環境を整えてみてください。
次に肩こりについてです。
姿勢が悪いと筋肉の血行が悪くなり、痛みを引き起こす物質が出て首や肩が痛みます。
最近では外遊びの時間が減っているうえ、受験勉強のストレスから自律神経のバランスを崩し、ひどくなるケースも増えています。
また、子どもの肩凝りのほとんどが、姿勢が悪いことから来ています。
筋肉が固まってしまうのがいちばんの原因なので、こまめに体を動かす、いい姿勢を意識して首や肩への負担を減らすことを心がけてください。
子どもは筋肉が柔らかく回復力もあるので、姿勢や学習環境を変えることで症状が緩和しやすいのが特徴です。
深呼吸やホットタオルで目を当てて自律神経をリラックスさせるのも血流もよくなり、効果的です。
ただ、肩こりや頭痛などで子どもにマッサージをするときは注意が必要です。
子どもの筋肉は成長の過程にあります。
強すぎる刺激は筋肉が硬くなってしまうし、大人のマッサージのようにもみほぐそうとしても、痛がったりくすぐったかったりとうまくいきません。
子どもの場合、マッサージやツボの刺激は弱めがちょうどいい。
ツボにしても肩などの筋肉にしても、さするくらいで十分です。
強さはこどもによって様々。感触を確かめながら強さを調節してみてください。
子どもの肩こりの症状

小学生の「4人に1人」は肩こりに悩んでいます。
肩こりに悩む子どもの割合は、小学生で25%、中学生で30%、高校生で65%というデータが報告されています。
しかし、実際にはもっと多くの子どもが肩こりの症状を持っているようです。
首が痛い、肩がだるいと大人に伝えても「子どもなのに」と認めてもらえず、つらい症状のまま我慢をしている子がいるといいます。
子どもだって、重い荷物を持つこともありますし、よくない姿勢を続けてしまうこともあるでしょう。
そして肩の症状として
・こる
・張る
・重い
・だるい
・こわばる
・つっぱる
・痛む
・違和感がある
など肩こりの症状は大人も子どもも同じなのです。
まとめ

時には高熱や嘔吐まで引き起こす原因となる肩こり。
ラジオ体操やリングフィットアドベンチャー、ゆったりと入浴するなど
筋肉をほぐし足り温めながら、肩の筋肉が固まらないように適度な運動を習慣づけるのが理想です。
しかし不規則な勤務形態などで毎日ストレッチ等をするのはなかなか難しい、という方はぜひ一度当院へお越しください。
当院では体の奥まで温めることができるラジオ波や、即効性のある鍼治療、肩こりそもそもの根本を治療する猫背矯正など肩こりにアプローチできる豊富な施術方法をご提案可能です。
痛くない方法で治したい、時間をかけてじっくりと治したいなど、できる限りご希望に沿った施術を体の声を聞きながら施して参ります。
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