成長期にスポーツに打ち込むのは腰椎分離症に注意?病気のメカニズムを徹底解説!

腰痛

この記事では、成長期にスポーツを行う少年が発症しやすい、腰椎分離症(ようついぶんりしょう)について詳しく紹介していきます。

なぜ成長期に発症しやすいのか、スポーツごとにどのような行動が腰椎分離症に繋がりやすいのかなども解説します。

成長期を迎えた子供がいる方はしっかり確認しておきましょう。

記事の後半には、成長期に腰椎分離症にならないための3つの対策も紹介します。

腰椎分離症とは?

腰痛はじめにこちらの項目では、腰椎分離症(ようついぶんりしょう)とは一体どのような疾患なのかについて、詳しく解説していきます。

腰椎分離症のメカニズムについて詳しく知りたい方や、成長期でスポーツをしている子供がいる方は、こちらの項目をしっかり読み進めていきましょう。

1-1.腰椎分離症のメカニズム

腰椎分離症は腰痛の原因でもあり、先天的な場合と後天的な場合の2種類に分けることができます。

先天的な場合は、遺伝によって腰椎が弱く分離してしまうことで発症します。

その一方後天的な場合は、スポーツなどによって繰り返し腰部への負担が掛かかることで起こる、疲労骨折による分離が原因です。

また、両側(左右)分離症の場合は、将来的に腰椎すべり症に移行しやすい傾向があり注意が必要です。

腰椎分離症は一般的な腰痛と区別することが困難です。

レントゲン検査のみでは早期発見することが難しい疾患です。

そのため、2週間程度腰痛が長引くようであれば、CT検査やMRI検査を行うことが早期発見に繋がります。

1-2.腰椎分離症になりやすい年齢や性別はあるのか?

腰椎分離症の発症率は、一般では5%程度ですが、スポーツ選手では20%前後となっております。

スポーツ活動に伴う腰部へのストレスが大きな要因となっていることが分かります。

また、小学校高学年から高校生にかけての成長期を迎える子供の発症が特に多くいます。

その中でも男子が圧倒的に多数となっています。

次の項目では、なぜ腰椎分離症はスポーツを行う成長期の男子に多いのかについて詳しく解説していくので、このまま読み進めていきましょう。

腰椎分離症の原因と成長期に発症しやすい理由

サッカーこちらの項目では、腰椎分離症が成長期に発症しやすいです。

スポーツごとでどのような動作が腰椎分離症になりやすいのかについて解説していきます。

スポーツをしている成長期の子供がいる方は、こちらの内容をしっかり確認して、子供に対してどのような動作が危険なのかを教えてあげましょう。

2-1.腰椎分離症が成長期に発症しやすい理由

腰椎分離症は成長期の中でも13歳頃に発症するケースが多くあります。

骨の成長と大きく関係していることが分かります。

腰椎は5つの椎骨(ついこつ)が椎間板(ついかんばん)で繋がっている骨なので、成長期では成熟しておらず不安定な状態です。

そのため、スポーツにおける腰部への負担も成人では問題なくても、成長期では疲労骨折に繋がります。

ちなみに、骨の成長段階としては小学生では未熟で、中学生で一部成熟し始め、高校生になりやっと骨の成長が終わります。

このことからも、成長期でも特に10代前半の発症率が高い理由が分かります。

2-2.スポーツごとの腰椎分離症になりやすい動作

成長期で腰椎分離症になる男女比は男子4、女子1となっております。

圧倒的に男子の方が多いことが分かっています。

スポーツ別で見てみると、男子では野球が一番多く、次いでサッカー、バスケットの順となっております。

女子ではバレー、バスケットの順でした。

ちなみに、スポーツをやっていない例は全体の7%ほどしかなく、スポーツが原因となっている可能性が非常に高いのです。

上記のスポーツでは、野球(ピッチング)・サッカー(キック・ヘディング)・バスケットボール(リバウンドの捕球)・バレー(アタック)などの行動が腰部への負担となっています。

そのため、成長期に腰痛を感じた場合はできるだけスポーツを避けましょう。

最低でもこれらの動作は行わないようにしましょう。

成長期に発症した腰椎分離症の主な症状と治療方法

腰痛ここからは、実際に成長期のスポーツが原因で腰椎分離症を発症してしまった場合の症状を紹介していきます。

また、気になる治療方法や、完治してまたスポーツに取り組むことができるのかについても解説します。

腰椎分離症の疑いがある方はぜひ参考にして下さい。

3-1.成長期に発症した腰椎分離症の主な症状

腰椎分離症の初期症状は腰痛をたまに感じる、または全く感じない程度でそのまま目立った症状がなく、大人になってから発見されることもあります。

しかし、疲労骨折ということもあり、時間と共に腰痛がひどくなる傾向があります。

2週間以上痛みが引かない場合は腰椎分離症を疑っていいでしょう。

実際に6~12歳の学童期にスポーツが原因で発症した腰痛が長引く場合は、約半数が腰椎分離症になると言われています。

3-2.成長期に発症した腰椎分離症の治療方法と完治する可能性

先ほど紹介したように成長期にスポーツが原因で腰痛を発症した場合です。

医師は腰椎分離症に疑いを持つので早期発見に期待ができます。

早期治療の場合、コルセットやギプスを用いて固定することで、完治を期待することが可能です。

しかし、この治療方法は必ず安静にしておくことが前提で、治療中にはスポーツを行うことはできません。

また、成長期は骨が未成熟なので回復も早く、しばらく安静にしていることで痛みが落ち着くことが多いです。

スポーツを再開してしまうことがよくあります。

ですが、痛みが落ち着いてもすぐに骨同士がくっつくことはないので、スポーツを再開するとまた腰痛を感じます。

これを繰り返してしまうと、完治することが望めなくなってしまうため、成長期の腰椎分離症は保護者の管理も重要となるのです。

成長期に腰椎分離症にならないための3つの対策

この項目では、成長期にスポーツが原因で腰椎分離症にならないための3つの対策を紹介します。

大きなケガをすることなく、スポーツを楽しみたい方は参考にするといいでしょう。

・成長期にスポーツを行う際は太ももや股関節を中心に、ストレッチをして柔軟性を高める

・成長期にスポーツを行う際は腰への負担を軽減するために、腹筋や背筋など腰周辺の筋肉を強化する

・腰に負担が掛かるスポーツを行う場合は、コルセットを着用する

成長期に腰椎分離症になる子供は前屈をしたときに、床まで手が届かない場合がほとんどです。

身体の柔軟性が低いと腰椎に多くの負担をかけてしまうことになります。

腰椎分離症の発症リスクを高めてしまいます。

そのため、成長期にスポーツに取り組む場合は、腰椎への負担を考えて筋肉トレーニングやストレッチも欠かさず行いましょう。

まとめ

今回は、成長期にスポーツに取り組むことで発症が考えられる腰椎分離症について紹介してきました。

早期発見をすることで完治に期待できることや、腰椎への負担を避ける対策が重要であることが分かりました。

成長期の子供がスポーツに挑戦するときには、保護者と一緒に腰椎分離症のリスクについて話し合い、きちんと対策を考えるようにしましょう。

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