山城 宏統
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この記事では、肩の前に痛みが出る特徴がある、上腕二頭筋長頭腱炎(じょうわんにとうきんちょうとうけんえん)について、分かりやすく解説していきます。
主な原因や、痛みが出やすい部位なども解説していくので、肩に痛みを抱えている方は自分と照らし合わせて確認してみましょう。
特にスポーツなどで肩を頻繁に使用する方は、痛みの有無に関係なく正しい知識を身に付けて下さい。
上腕二頭筋長頭腱炎とは?
はじめにこちらの項目では、上腕二頭筋長頭腱炎(じょうわんにとうきんちょうとうけんえん)とはどんな疾患なのかについて解説していきます。
主な原因や、どのような痛みの症状が起きるのかも紹介するので、肩の痛みに悩まされている方は自分と照らし合わせて確認してみて下さい。
1-1.上腕二頭筋長頭腱炎とは?
肩には大きく分けて4つの関節があり、痛みが起きている箇所によってそれぞれ疾患名が異なります。
上腕二頭筋長頭腱炎も、肩関節の周囲で起きる炎症の1つで、肩の前側に痛みが起こりやすいことが特徴です。
上腕二頭筋は肩から肘にかけての大きな筋肉で、一般的には「力こぶ」と呼ばれることが多い筋肉です。
上腕二頭筋は長頭と短頭の2つに分かれており、長頭は肩関節の中に入り込むように成形されています。
この肩関節に入り込んでいる腱の名前を「長頭腱(ちょうとうけん)」と呼ぶことから、この腱が炎症を起こしている疾患のことを、上腕二頭筋長頭腱炎というのです。
1-2.上腕二頭筋長頭腱炎の主な原因
上腕二頭筋長頭腱炎の原因としては、重労働やスポーツなどで肩に負担が積み重なるなどが挙げられ、加齢とともに発症率が上がる傾向にあります。
よく耳にする四十肩や五十肩の中にも、上腕二頭筋長頭腱炎が含まれており、痛みを感じてから気付く場合がほとんどです。
肩に負担が掛かるような仕事やスポーツをしている方は、発症を防ぐための対策を行うようにしましょう。
1-3.上腕二頭筋長頭腱炎の主な症状
上腕二頭筋長頭腱炎の症状として最も多いのは、肩を動かした際に前側に痛みが起きるといった症状です。
症状が軽い場合には、安静にしていると痛みがなくなることが多いですが、進行してしまうと安静にしていても肩に痛みが起こります。
また、夜になると痛みが起こる場合もあるので、中々寝付けないなど生活に影響が出ることも珍しくありません。
上腕二頭筋長頭腱炎になりやすい行動とは?
続いてこちらの項目では、上腕二頭筋長頭腱炎になりやすい行動やスポーツを紹介していきます。
普段から肩に負担を掛けている自覚がある方は、どんな行動が危険なのかをきちんと理解しておきましょう。
2-1.肩の使い過ぎには要注意?
まずは、上腕二頭筋長頭腱炎の発症につながりやすい行動を3つにまとめたので確認してみましょう。
・重いものを持ち上げたり運んだりする
・野球の投球やバレーのアタックなどの腕を頭上で振る動作
・ラグビーのタックルなど肩で衝突する動作
上腕二頭筋長頭腱炎を誘発する行動には、肩に負担を掛けるようなものだけではなく、衝突などの外部からの衝撃も含みます。
そのため、交通事故やスポーツなどで外部から肩に衝撃を受けた後、数日痛みが引かない場合には、上腕二頭筋長頭腱炎などの肩関節周囲炎を疑いましょう。
2-2.上腕二頭筋長頭腱炎になりやすいスポーツ
上腕二頭筋長頭腱炎になりやすいスポーツには、野球・バレー・テニス・ラグビー・ハンドボールなどが挙げられます。
共通して腕を頭上で振る動作を行うことが多いスポーツとなっています。
特に野球の投手は発症するケースが多いので、肩に痛みを感じている状態で投球を続けることは避けましょう。
また、野球が原因で発症した場合、「野球肩」と呼ばれることが一般的になっているほど、発症するリスクが高いスポーツとなっています。
上腕二頭筋長頭腱炎にならないための対策
これまで上腕二頭筋長頭腱炎になりやすい行動やスポーツについて紹介してきましたが、こちらの項目ではどのような対策が効果的なのかを紹介していきます。
日常的に肩に痛みを感じている方や、上腕二頭筋長頭腱炎になりやすいスポーツをしている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
3-1.スポーツ前後に行う対策方法
スポーツや重労働をする前の対策としてはストレッチが最も効果的で、すでに取り組んでいる方も多いでしょう。
ストレッチを行うことで肩周辺の関節や筋肉をほぐすことができ、炎症を未然に防ぐことが可能です。
しかし、ストレッチを行ったからといって、いきなり100%の力で肩を使用するのは危険で、徐々に慣らしていくことが大切です。
また、ストレッチの段階で痛みを感じるような場合には、できるだけ肩に負担を掛けないように安静にすることで、発症を予防できます。
3-2.自宅で行う対策方法
自宅で行う対策としては、肩の関節や長頭腱になるべく負担が掛からないように、上半身の筋肉をトレーニングすることが効果的です。
スポーツをしている方はもちろんですが、40代を過ぎている方も筋力低下によって発症が考えられるので、筋トレは効果的な対策だと言えます。
また、日常的に肩に痛みを感じている場合でも、筋肉を強化することで肩への負担が軽減され、痛みがなくなることもあります。
スポーツをしている方は、筋トレをすることでよりパフォーマンスを向上させることもでき、一石二鳥の対策なので積極的に取り組みましょう。
肩に痛みがあるときはどう対処すればいい?
最後にこちらの項目では、肩に痛みがあるときにはどんな対処をすればいいのかを紹介します。
自分で対処しても痛みが改善されない場合、医療機関でどのような治療を受けることになるのかも解説するので、肩の痛みに悩まされている方はこのまま読み進めていきましょう。
4-1.肩に痛みがあるときに自分でできる対処方法
肩に痛みがあるときに最初にするべきことは、痛みがある部位を冷やしながら安静にすることで、痛みが治まるまで様子を見ます。
このとき、スポーツや仕事を続けたり、長風呂で患部を温めたりすると、症状を悪化させてしまうことがあるので注意しておきましょう。
痛みがある程度治まれば、肩に湿布を貼りテーピングや包帯などで固定しておきます。
4-2.上腕二頭筋長頭腱炎の治療方法
肩の痛みがひどく治まらないという場合には、できるだけ早く医療機関に行って診察をしてもらいましょう。
医療機関では、投薬や直接注射などで痛みを改善した後に、根本的な解決に向けて治療を行います。
主な治療方法としては、関節を正常に戻すための整体・再発防止のための筋力強化・患部を安静にするための固定などがあります。
まとめ
今回は、肩の前方に痛みが起こりやすい上腕二頭筋長頭腱炎について紹介してきました。
野球などのスポーツが原因となりやすいことや、筋トレが効果的な対策であることなどが分かりました。
重労働やスポーツを続けるためには、肩への負担をしっかりと考えて大きなケガをしないように予防することが大切です。
この記事を参考にして、上腕二頭筋長頭腱炎をきちんと予防しましょう。
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