山城 宏統
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最近肩が上げにくかったり、首がしびれたりするなどの症状を感じていらっしゃる方はいないでしょうか?
ただの肩こりだと勘違いしてしまいそうな症状です。
ですが、実は頸椎(けいつい)ヘルニアの可能性があります。
この記事では頸椎ヘルニアの特徴的な症状や、病院での治療まで詳しく解説します。
頸椎ヘルニアの概要と症状
最初にこの項目では、頸椎ヘルニアとは何かとその症状について説明します。
1-1.頸椎ヘルニアとは?
脊椎と脊椎の間には椎間板があります。
椎間板は髄核と繊維輪から構成されています。
繊維輪が破けて髄核が外側に飛び出ると炎症の症状を起こします。
さらに髄核が脊髄や神経根を圧迫すると疼痛(とうつう)などのさまざまな神経症状を引き起こすのです。
これが椎間板ヘルニアで、首の頸椎椎間板におきたヘルニアを頸椎ヘルニアと呼びます。
1-2. 頸椎ヘルニアの症状
頸椎ヘルニアとは椎間板ヘルニアの一種です。
次は頸椎ヘルニアの主な症状について説明します。
頸椎ヘルニアの症状は多岐にわたります。
少しずつ症状が進行していく特徴があります。
初期症状・中期症状・後期症状の3つに分けて頸椎ヘルニアの症状を見ていきます。
①頸椎ヘルニアの初期症状
首の頸椎椎間板の動きが悪くなると、後頭部から背中・胸の前方にかけて痛みや凝り・だるさといった症状が出てきます。
この段階では肩こりの症状と似通っているためです。
頸椎ヘルニアとは知らずに治療せず放置すると次いで腕や手の痛み・握力低下・背中の痛みなどの症状が現れるのです。
特に首の痛みは激しい症状として知られます。
②頸椎ヘルニアの中期症状
頸椎ヘルニアが初期症状から中期症状へと移行すると頭や足といった首から離れた場所にも症状が出ます。
具体的にはめまい・ふらつき・耳鳴り・吐き気などの症状です。
ここで頸椎ヘルニアの治療に取り掛からず動脈硬化が重なると椎骨動脈狭窄症(ついこつどうみゃくきょうさくしょう)になるおそれがあります。
結果、脳梗塞の可能性なども出てきます。
③頸椎ヘルニアの後期症状
頸椎ヘルニアにより頸部脊椎(けいぶせきつい)が圧迫を受けて体に神経障害の症状が現れます。
手足のしびれ、痛み、筋委縮、筋力低下といった症状はいっそうひどくなります。
日常生活に支障をきたし始め手術も必要な段階となります。
さらに頸椎ヘルニアが進行すると排便・排尿障害の症状が出て完全に出なくなるか、失禁が見られるようになるのです。
早期の治療が必要と言えます。
頸椎ヘルニアの検査と診断
頸椎ヘルニアを診断する場合、初診では自覚症状を問診と動作テストで確認します。
その後理学所見、神経学所見、MRI検査、CT検査を行います。
理学所見や神経学所見で治療の方針を定めましょう。
MRI検査やCT検査で頸椎ヘルニアであることや神経の状態を確認しましょう。
今の症状に応じて最も適切とされる治療法が提示されるのです。
頸椎ヘルニアの治療
頸椎ヘルニアとの診断が下った場合、その症状に応じた治療が開始されます。
①頸椎ヘルニアの初期症状の治療
初期症状に対する治療は、保存療法などの対症療法が主です。
首に負担のかかる生活習慣を見直します。
疼痛軽減のためのブロック注射や薬の内服などの治療が行われる場合もあります。
最近メスを入れずに行う手術療法「PLDDレーザー治療」が開発され神経を圧迫している椎間板を取り除く治療ができるようになりました。
体への負担が少ないため高齢者の方にも適した治療法です。
②頸椎ヘルニアの中期症状の治療
頭痛・めまいなどの症状に対しては後頭部・頸部へのブロック注射による治療が行われます。
血管の収縮や筋肉の緊張をおさえるため治療と併せてリハビリもするとより効果的でしょう。
椎骨動脈狭窄症や脳梗塞のおそれがある場合は血液拡張剤の投与・星状神経ブロックを治療として行い全身の血流改善を目指します。
③頸椎ヘルニアの後期症状の治療
障害が複数でている場合でも症状が重くなければ治療より優先してリハビリを行います。
しかしぼうこう直腸障害を起こしている場合があります。
足が動かない・曲げられないなどの場合は緊急手術による治療が行われることが多いでしょう。
高度な技術を要する手術のため、治療を行う病院選びは慎重に行うのが望ましいと言えます。
頸椎ヘルニアの再発
頸椎ヘルニアは治療方法にもよりますが、内視鏡でヘルニアを摘出したとしても再発率は約3%と言われます。
ただし治療前のような強い症状が出ることは少なくないです。
再発後すぐに治療を開始すれば重症化の可能性は低いでしょう。
頸椎ヘルニアの治療後の再発防止策としては主に3つあり、
①筋肉をほぐす
②定期的にメンテナンスをする
③生活習慣に気を付ける
です。
頸椎ヘルニアの原因となるような負荷を体にかけず、治療が終わっても油断しないことが大切と言えます。
まとめ
頸椎ヘルニアは症状が軽いと気付きにくいです。
また一度治療を行って完治させても再発の可能性も0ではないという特徴があります。
体に負担の少ないレーザー治療など、新しい治療方法も少しずつ開発されてきています。
しかし、早期発見・早期受診が頸椎ヘルニアを治療するために大切なのは変わりありません。
少しでも疑わしい症状を感じた場合は我慢せず、早急に病院に受診するようにしましょう。
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