山城 宏統
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この記事では、胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)について、分かりやすく紹介していきます。
女性や重労働者に発症が多いと言われています。
発症する原因や症状について詳しく解説していきます。
胸郭出口症候群の疑いがある方や、女性の方は必見です。
この記事を参考にして、発症の原因をきちんと理解し、正しい対策で発症を予防していきましょう。
胸郭出口症候群とは?
はじめにこちらの項目では、女性に発症しやすい胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)とは、どのような疾患なのかについて見ていきましょう。
女性や重労働者の方は、同じような症状が起きていないか確認してみて下さい。
1-1.胸郭出口症候群とは?
胸郭出口症候群とは、胸郭出口周辺の神経が圧迫されることで起こる疾患の総称です。
胸郭出口圧迫症候群と呼ばれることもあります。
胸郭出口とは首から胸にかけて通る通路のことで、主要な血管や神経が胸郭出口を通って腕に抜けていきます。
個別の疾患を表す名称ではないため、一言で胸郭出口症候群と言っても、さまざまな原因や症状があるのが特徴です。
胸郭出口症候群の発症は圧倒的に女性に多いです。
特に20~40代の女性が最も多くなっています。
胸郭出口症候群の種類は下記5つに分類されます。
・頚肋症候群(けいろくしょうこうぐん)
・肋鎖症候群(ろくさしょうこうぐん)
・第一肋骨症候群(だいいちろっこつしょうこうぐん)
・斜角筋症候群(しゃかくきんしょうこうぐん)
・過外転症候群(かがいてんしょうこうぐん)
また、症状によって、神経型・静脈型・動脈型の3つに分けられています。
1-2.胸郭出口症候群の主な症状
胸郭出口症候群の症状は、胸郭出口周辺の首や肩、血管や神経が抜けていく腕や手に起こります。
首や肩はこりの症状が起こりやすく、チクチクしたような痛みの症状も感じることがあります。
チクチクとした症状は首や肩以外にも腕や手にも起こることがあります。
症状が進行するほど身体の外側へと広がっていくのが特徴です。
他にも、握力が低下することで細かい動きが難しくなります。
痛みと共にしびれてしまったりするような症状があります。
症状だけでは胸郭出口症候群とすぐに気付くことができないほどたくさんの症状があります。
特にしびれの症状は、長時間同じ姿勢でいることで起こります。
単純に血液の循環が悪くなってしびれているのかの判別が難しいです。
また、女性は冷えの症状が起こりやすいのです。
すでに冷え性である女性が多く、胸郭出口症候群と気付かないことがあります。女性の場合は、握力が弱いことや、編み物や料理などの細かい作業をする機会が多いこともあります。
症状が起きると生活に支障をきたすことになりやすいです。
日常的に症状を感じている女性は、そのまま放置するのではなく、原因を改善するなどの対策を行いましょう。
胸郭出口症候群の主な原因
続いてこちらの項目では、胸郭出口症候群の症状が起こる原因について紹介していきます。
先ほど紹介したような症状を感じている方や、女性の方はこちらの原因と照らし合わせてみてください。
胸郭出口症候群を発症している可能性がないか確かめてみましょう。
2-1.胸郭出口症候群の主な原因
胸郭出口症候群が発症する原因にはさまざまなものがあります。
大きく3つに分けることができます。
まずは、どんな原因があるのかを見てみましょう。
・睡眠不足や精神的ストレスが原因となる場合
・仕事やスポーツで体を酷使することが原因となる場合
・長時間同じ体勢で過ごすことが原因となる場合
以上の3つの原因は、女性だけではなく男性にも関係しています。
当てはまっている方は十分に注意が必要です。
胸郭出口は、非常に狭い通路の中に重要な神経や血管が通っています。
姿勢が悪くて圧迫したり、ストレスが原因で筋肉が緊張してしまい圧迫したりすることがあります。
発症を未然に防ぐためには、生活習慣の見直しや姿勢の改善などの対策が必要となります。
2-2.なぜ女性に発症しやすのか
女性に発症が多いと言われている胸郭出口症候群です。
実際に症状がみられる患者の男女比は女性が3、男性が1となっており大きな差があることが分かります。
女性に多い理由としては、なで肩や猫背の人が多いことや、女性の方が男性よりも首が長い傾向にあることなどが挙げられます。
また、女性の仕事内容は事務などが多く、パソコン作業のために長時間手を下ろしていることで、胸郭出口が圧迫されてしまうのです。
女性は男性と比較すると、体を支える筋肉も小さいので姿勢が悪くなったり、体に負担が掛かりやすくなったりするのです。
また、胸に下着を着用したまま睡眠する女性は、胸が圧迫されやすく発症のリスクが高まります。
負担の少ない下着を選ぶなどの対策を行いましょう。
胸郭出口症候群を予防する効果のある2つの対策
こちらの項目では、胸郭出口症候群を予防するための2つの対策を紹介していきます。
胸郭出口症候群のような症状がみられる方や、女性の方はこちらを参考にして対策に取り組みましょう。
3-1.胸郭出口症候群の対策①ストレスをため込まない
日常的に精神的ストレスを抱えていたり、睡眠不足だったりします。
胸郭出口症候群だけではなく他の疾患も発症する可能性があるので、すぐに改善に取り組むことが大切です。
女性の場合は生理であったり、小さい子供の育児であったりとストレスを抱えやすい場面が多いです。
1人でため込まないような状況を作っておきましょう。
3-2.胸郭出口症候群の対策②姿勢を改善する
猫背やなで肩を改善しようと思っても、どうすればいいのか分からないという方がほとんどでしょう。
そんな方は、体幹を鍛えるために筋トレをしたり、骨盤のサポーターを着用したりするなどの方法に挑戦してみて下さい。
女性はなで肩や猫背の方が多く、出産を経験した女性は骨盤が歪むことで姿勢が悪くなりやすいです。
女性の場合は、姿勢を改善するためにヨガやエクササイズに通うことで、デトックス効果も同時に得られます。
美容にも効果があるのでおすすめします。
また、事務仕事などで長時間同じ姿勢でいることが多い女性は、日ごろからストレッチを行い体をほぐすましょう。
ストレッチをして体の血液の循環を促すことができます。
胸郭出口症候群の治療方法
胸郭出口症候群の治療には、生活習慣の改善や筋力強化などの理学療法が採用されています。
痛みやしびれなどの症状で生活が困難な場合は、投薬などで症状を改善することもあります。
女性の場合は、むくみの症状が起きていることが多いので、マッサージ等も同時に行うことが多いです。
ほとんどの方は、理学療法によって症状が改善されますが、中には症状が進行し続ける方もいます。
症状の進行が止まらない場合や、主要な血管の閉塞などの症状が起きている場合は、手術を行うことがまれにあります。
まとめ
この記事では、女性に発症が多い胸郭出口症候群について紹介してきました。
女性は筋力不足や悪い姿勢が原因になりやすいです。
そしてストレスをため込まないことが重要であることが分かりました。
胸郭出口症候群の症状は、自分ではただの疲れと判断しやすいです。
発症に気付くことが遅れてしまう可能性があります。
この記事を読んで、似たような症状がある女性は一度医療機関に足を運んでみましょう。
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