ももかんってなに?放ってくと危ない太もものケガ

膝,痛み

「ももかん」は、柔道やラグビーなど人と接触するコンタクトスポーツではよく起こるケガの一つですが、油断しているとその後に大きな障害を残してしまう危険なケガでもあります。

ももかんとは何か。

また、ももかんが起きたときに筋肉がどのようになっているのか、その後の対処はどうすればいいのかをお伝えいたします。

 

「ももかん」とは

ラグビーももかんとは、運動をしていて人とぶつかった際、自分の太ももに相手の膝がぶつかってケガをしてしまった状態

詳しくは太ももの打撲(だぼく)による筋挫傷(きんざしょう)というケガになります。

筋挫傷とは大きな力が筋肉に与えられることで、筋肉が傷つきケガをした状態のことを言います。

この打撲による筋挫傷を「ももかん」と呼んでいます。

他にも「チャーリーホース」と呼ばれる場合もあります。

ももかんを体験したことがある人は思い当たる方も多いと思いますが、人によってはとても強い痛みが伴います。

ももかんのケガがひどい場合、数分間立てなくなってしまうケースもあります

 

ももかんが起きたとき、ケガをする筋肉

太もも太ももの筋肉は、前側、外側、内側、後側と太もも全体を覆っています。

ももかんは、ケガをした場所によって傷つく筋肉が変わります。

今回は、太ももの筋肉でも、ケガをすることの多い太ももの前面と外側の筋肉についてお話します。

ももかんは、太ももの前面と外側に起きることが多いのですが、このときケガをするのは太ももの前にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)と呼ばれる筋肉です。

この大腿四頭筋は、さらに4つに分けることができます。

たとえば太ももの前から打撲を受けてケガをすると、太ももの筋肉のうちの中間広筋(ちゅうかんこうきん)という筋肉にケガをする可能性が高いです。

ももかんで太ももの前の筋肉をケガした場合、その衝撃は太ももの中の筋肉まで伝わり、筋肉が自分の骨に挟まります

そのためももかんでは、太ももの表面の筋肉よりも骨に近い内側の筋肉が傷ついていることのほうが多くなります。

外から衝撃を受けたのに、表面ではなく内側の筋肉を痛めてしまうなんて不思議ですよね。

ただ、表面ではなく、内側を痛めてしまうからこそ、自己判断でケガを放置せずにきちんと専門に診せる必要があるのです。

 

ももかんを放置すると膝が曲がらなくなる

膝同じ打撲でもあざなど小さなケガは放置しても治るときがあります。

しかし、ももかんなど筋肉の大きなケガを放置してしまうと、膝が曲がらなくなってしまうことがあります。

太ももを打撲して中の筋肉が傷ついてしまうと、筋肉の中で出血がおきます。

この出血が多い時や、うまく体に吸収されず筋肉内に血のかたまりが残ってしまうと「骨化性筋炎(こつかせいきんえん)」という危険な状態になります

骨化性筋炎とは、筋肉の中に新しく骨のかたまりができてしまうこと。

これができてしまうと骨のかたまりは筋肉より伸縮性がないため、筋肉の動きの邪魔をして膝の動きまで悪くしてしまいます。

またその固さをとって、関節の動きを取り戻すまでに2~4か月以上かかってしまうことも多くあります。

そのためももかんを受けた際は、迅速に適切な対処をすることがケガから競技復帰までの早期回復につながります。

 

ももかんを受けたらRICE処置

アイシングケガをしたときはできるだけ早く応急処置をすることがとても大切です。

今回紹介する応急処置は4つの頭文字をとってRICE処置(らいすしょち)と呼ばれています。

この処置は、ケガをしてから1~3日間ほどの間は続けると良いと言われています。

ももかんになってしまったときは、まずこの処置をしていきましょう。

ではその4つの方法ですが・Rest(安静)・Ice(冷却)・Completion(圧迫)・Elevation(挙上)と呼ばれています。

・Rest(安静)
太ももの打撲をうけ筋挫傷したとき、つまりももかんを受けたときは数日安静にするようにしましょう。

骨化性筋炎は血のかたまりが大きいほどなりやすくなります。

まずは出血を抑えることがとても大事です。

ももかんを受ける太ももの筋肉は大きいため動かしてしまうと、筋肉内での大きな出血につながることがあります。

 

・Ice(冷却)
次にアイシングをしましょう。

ももかんを受けてしまった際は、早めにアイスパックなどで15~20分ほど冷やします。

1時間おきに繰り返すとより効果的です。

ケガしたところの感覚がなくなるまで冷やしましょう。

ももかんが太ももの前や横におきたときは動かせる範囲で膝を曲げて行うといいです。

痛みを伴ってしまいますが、膝を伸ばしたままではその状態で筋肉や細胞が固まりやすくなり、より膝が曲げにくくなってしまいます。

 

・Completion(圧迫)
先ほど出血を抑えることが大事だとお伝えしました。

弾性包帯やテーピングなどで太ももを圧迫することでさらに出血を抑えていきましょう。

このとき血流が止まるほど強く巻かないように気を付けてください。

 

・Elevation(挙上)
ももかんを受けた部位はクッションや台を使ってできるだけ心臓より高くしておきましょう。

それにより血流が減り出血も抑えられてきます。

この対処は圧迫するときの姿勢に応用を利かすことで、ももかん以外のケガにも応急処置として使えます。

例えばふくらはぎを打撲したときは、足首を伸ばした状態ではなく、曲げた状態で圧迫します。

あとは同じように冷やしてください。

 

太ももの打撲は骨折も疑おう

大腿骨ももかんを受けた後に1番怖いのは、骨化性筋炎を残してしまうことです。

しかし、ももかんは太ももの打撲による筋挫傷によるケガだけではなく、骨折していたなんてケースもあります。

ももかんを受けケガをした場合、打撲も骨折も太ももは腫れます。

さらに両方とも太ももに皮下出血が出るケースがあり、少しの骨折では見た目で判断するのが難しいことがあります。

太ももの打撲は、たいしたことのないケガだと判断せず、応急処置をした後は早めに医療機関に受診しましょう。

特に膝のそばを打った場合も同様です。

膝の関節の組織も巻き込んで固まってしまった場合、スポーツ競技に復帰するまでにさらに時間がかかってしまいます。

 

まとめ

ももかんなどの太ももの打撲はコンタクトスポーツに多いケガですが、それ以外のスポーツでも物や機材にあたってしまい起きることが多くあります。

また、無理に動かして運動を始めないように注意しましょう。

早すぎる運動は出血を促し、骨化性筋炎につがってしまいます。

痛みが長引くとき、大きく腫れたとき、ケガをしたときは応急処置をして早めに医療機関に受診しましょう。

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