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山城 宏統

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現代人は、日々のデスクワークや、長時間のスマホ操作によって、肩や背中が丸まり猫背が習慣になってしまいがち。
鏡に映った姿が猫背だったり、家族や友人に姿勢が悪いと言われたりしたことはありませんか?
猫背は見た目が悪いだけでなく、肩こりや腰痛、むくみ、肥満などさまざまな不調を引き起こす要因になりかねません。
多くのデメリットが潜んでいる猫背に、そろそろ終止符を打ちませんか?
そもそも猫背はどのような状態なのでしょうか。
今回は猫背の原因を整体師である私が、わかりやすく徹底解剖します。
猫背とは
医学的に言うと「背中が後方に曲がり、首が前に出た状態」です。
通常、背骨(脊柱)は首から腰にかけて真っ直ぐな一直線になっておらず、首(頚椎)は前弯(ぜんわん)しており、背中(胸椎)は後弯(こうわん)し、腰(腰椎)は前弯しています。
身体を横から見ると背骨はS字になっているのです。
これは人間が本来もっている生理的弯曲と呼ばれているものです。
理想の姿勢は、身体の真上に頭が乗っていて、横から見たときに背骨がS字型に緩やかなカーブを描いている状態です。
しかし猫背の場合、背骨が丸まって頭が身体より前に出てしまい、頭が前に出ることで、首や肩に大きな負担がかかってしまいます。
猫背だったとしても、特に自覚症状がないから気にしていないという方も多いのではないでしょうか。
腹筋や背筋を意識して使わなければ、つい楽な姿勢として猫背になってしまいがちですが、実は猫背の方が筋肉や骨に負担がかかっているのです。
その結果、首や肩、胸まわりの筋肉が緊張して固くなりやすくなり、首や肩のこりを引き起こしてしまいます。
また、猫背は見た目が老けて見えるばかりでなく、さらに腰から下にも悪影響を及ぼし、腰痛、ぽっこりお腹、垂れ尻などの原因になることも。
それは、猫背によって骨盤が後傾(後ろに傾くこと)してしまうからです。
猫背によって頭や肩が前に出ると、人間の身体はバランスをとるために、腰を後ろに傾けようとします。
この状態が長く続きクセになると、骨盤が後ろに傾いたままになりやすいと言われています。
腰や骨盤を理想の位置にキープするために必要な筋肉は、腰周辺の様々なインナーマッスル(深層筋)です。
代表的なものとして、骨盤底筋群、多裂筋、腹横筋などが挙げられます。
猫背にならないように、骨格と筋肉のバランスをよくするためは、筋肉を鍛えることも重要だと言えます。
猫背が悪化すると、胸郭という肺を覆っている肋骨のスペースが圧迫され、肋骨自体の動きが悪くなります。
息を吸うときには、肋骨が動くことによって、この胸郭のスペースを広げて肺の膨らみやすい状態をつくるのですが、肋骨の動きが悪くなると呼吸が浅くなり、血中の酸素が不足して美容と健康の更なるマイナスに繋がる可能性もあります。
猫背になる原因
猫背になる原因は様々ですが、日常生活の姿勢が大きく影響していると言われています。
①デスクワークの姿勢が悪い
このような姿勢が最も猫背を引き起こしやすいと言えるでしょう。
この状態がクセになると姿勢や骨格をつくる筋肉が猫背の形で固まりやすくなります。
頭部の負担は増え続けますので、どんどん頭が前に出て猫背が増長されます。
②座っている時の姿勢が悪い
座面に浅く腰掛け背もたれに背中の後ろだけを当てる姿勢は、姿勢をつくる筋肉が衰えて猫背となりやすいです。気づかないうちに顎を引く姿勢にもなっており、頭部が前に出てしまいがちです。
③力仕事や、スポーツをしている
背中に重い荷物を背負ったり、重いヘルメットを被りっぱなしの作業は頭部が前に出て猫背を引き起こしやすいです。バレーボールのレシーブ前姿勢に代表されるようなスポーツ時の前屈み姿勢や無理な姿勢でのトレーニングなども、猫背の原因のひとつとなります。
④スマホ操作の時間が長い
スマホやゲーム機を覗きこむ姿勢は猫背となりがちです。
なるべく顔の高さまであげ、目線が下がらないように注意が必要です。
⑤精神的な問題がある
一人で考えこみがちな方は自然とうつむくような姿勢になりやすいです。
ネガティブ思考に陥りやすく、うつにもつながり慢性化しやすいというのは研究家や精神科医の間では常識になっているようです。
気分転換をするなど、一人で考えずに人に話すようにしましょう。
内臓の問題がある場合も姿勢が悪くなる場合があるので注意が必要です。
猫背によるデメリット
①健康面
肩こり・腰痛、便秘、冷え、頭痛、重い生理痛、疲れやすくなる…など
②美容面
顔や手足のむくみ、肌のくすみ、化粧ノリの悪さ、太りやすくなる…など
③視覚的なデメリット
だらしなく見える、年齢より老けて見える、お腹がポッコリ出て見える、顔が大きく見える…など
④精神的なデメリット
だるさ、目の奥の痛み、不眠、集中力の低下、記憶力の低下…など
さらに進行すると抑うつ症状や、自律神経失調症などを引き起こしやすくなります。
椅子に長く腰掛けていると、人のカラダは重力に負けて骨盤が後ろに倒れやすくなります。
オフィスの椅子は骨盤の傾きをサポートする設計になっているものが多いですが、自宅の椅子やソファはそうではないため、どうしても骨盤が後傾しやすくなります。
前屈みの姿勢は、肺を圧迫しカラダの中に空気を十分に取り込めなくなるため、一種の酸欠状態となり疲労しやすくなってしまいます。
猫背がカラダに及ぼす影響は疲れやすくなるだけではありません。
背中が丸まると、肋骨周りの筋肉が凝り固まり深い呼吸ができなくなります。
呼吸には、酸素を血流にのせてカラダのすみずみまで届けるという大事な働きがありますが、呼吸が浅くなると、代謝の低下や臓器の働きが鈍くなるなどの不具合が生まれます。
さらに筋肉の凝りは血行不良を招くため、むくみが起こりやすくなる、睡眠の質にまで悪い影響を及ぼすことがあります。
猫背にならないように
猫背にならないよう美しい座り方を心掛けて
猫背のまま座っていると、脇が自然に開き、猫背や肩こりに繋がることも。
肩の真上に頭がまっすぐに乗って、脇が閉まっている状態が理想の座り方です。
この姿勢なら疲れを感じにくく、背中や二の腕のたるみ防止も期待できます。肩甲骨を意識して座ることがポイントです。
まとめ
今回は猫背のデメリットについてお伝えしました。
逆を言えば、猫背が良くなればこのような症状も出にくくなるんです。
これを機に、一度自分の姿勢を見直してみませんか?
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