山城 宏統
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今回の記事では。運動をしている方に多いシンスプリントについて紹介していきます。
運動の最中や終わった後に、すねの内側の筋肉に痛みや腫れが出たことはありませんか?
運動のたびに痛みを感じるのならば、それはシンスプリントかもしれません。
今回はそのシンスプリントについて解説していきます。
シンスプリントとは?
シンスプリントとは、すねの骨の内側に痛みがあるケガです。
シンスプリントは陸上競技をはじめ、走ることの多い運動を行っている人になりやすいケガです。
医学的には脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいこつまくえん)とも言われています。
シンスプリントは過労性つけられている通り、オーバーユース、つまり運動のし過ぎによって起こる痛みです。
シンスプリントは激しい運動を集中的に行った結果、その運動時や運動後にすねの内側に痛みが出てきます。
シンスプリントの原因
シンスプリントの直接原因は、すねの骨に繋がっている骨膜(骨の表面の膜)への過剰な負担がかかっているためです。
さらにシンスプリントは次のような要因が重なると痛みや腫れが生じます。
1つ目は、運動量や強度の急激な変化です。
ランニングの量や強度など運動内容が急激に変化すると、すねの骨に付いている前脛骨筋(ぜんけいこつきん)やヒラメ筋に負担がかかります。
特に初心者や久しぶりに運動する場合、足関節の柔軟性が低い、筋力が弱い場合も痛みを起こしやすくなります。
2つ目は、足のアライメント(形)異常です。
扁平足や回内足(シューズの内側がすり減る)などの場合も、すねの筋肉に負担がかかり痛みが出て、シンスプリントを起こしやすくなります。
3つ目は、運動の環境です。
足の疲労による衝撃緩衝機能の低下や、地面の硬いところでの練習、クッション性の低いシューズを使っていてもシンスプリントになりやすくなります。
シンスプリントの症状
シンスプリントを受傷してすぐは、運動後すねにジーンとする痛みを感じるだけですが、次第に運動中も痛みを感じるようになります。
さらに進行すると、安静にしているときもすねに痛みが出てくるようになり、次第に歩行困難になる場合もあります。
シンスプリントの症状としては3段階あります。
- すねの下から1/3くらいの内側に痛みと腫れが出てくる(運動後にジーンとする痛み)
- すねの下の方の内側を押すと痛みがある
- 安静にしていてもすねに痛みを感じて、歩けなくなる
シンスプリントは運動時の痛みだけでなく、日常生活に支障をきたさないように症状が軽いうちに処置をすることが大切です。
シンスプリントが起こりやすい人の特徴
シンスプリントを起こしやすい人の特徴として以下のことが挙げられます。
- 長く走ることやジャンプが多い運動を熱心に行っている
- 中学生、高校生
中学生、高校生になると、急に練習が激しくなり、特に新入生の発症が多くみられます。 - 急に激しい運動を再開した成人
- 足のアライメント(形)に異常がある
いずれの場合もシンスプリントは長く走る運動をする人に起こりやすくなります。
シンスプリントでは、陸上競技以外でもサッカーやバスケットボール、チアリーディングなどで多くなっています。
シンスプリントの治療
シンスプリントは運動による過労性障害なので、基本的に痛みがあるところを休めることが中心になります。
まずは、痛みがあるところの安静を図ります。
シンスプリントの初期段階では2週間くらい安静にしているだけで痛みや腫れは改善します。
症状が悪化しないように慢性化を防ぐために運動量を減らし、痛みが強いときは、ランニングを禁止にします。
運動の前後には痛みがあるところをアイシングし、ストレッチや足関節周りの筋トレも行っていきましょう。
運動時だけ痛みが出る間は、できるだけ痛みを出さないように安静にし、運動量を調整する必要があります。
何もしなくても痛みがある状態がなくなったら、ウォーキングなど軽い運動から始め、徐々にランニングなど段階を踏んでいきましょう。
シンスプリントからの運動復帰の目安は、軽度であれば2週間程度、重症であれば約2カ月後になります。
シンスプリントの予防、対策
運動の障害であるシンスプリントの予防に欠かせないのがアイシングとストレッチです。
日頃から、すねの痛みがあるところのケアや柔軟性のトレーニングをしておくことが、再発防止に繋がります。
またクッション性の高いシューズの使用、足底板(インソール)の使用で足の衝撃吸収に繋がり痛みが軽減します。
柔らかい地面(芝生など)での練習も同様に痛みを和らげることに効果があります。
まとめ
シンスプリントは、初心者病(素人病)と呼ばれることもあり、新入生の中には言い出しにくいという面もあるようです。
しかし、痛みや腫れを適切に処置し、シンスプリントが起こった原因を理解し運動を行わなければ再発の可能性があります。
この程度の痛みであれば運動できる!のではなく、痛みが出たら無理をせず、完治するまで運動を控えることが必要です。
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