
山城 宏統

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棚障害(たなしょうがい)とは
膝(ひざ)の痛みのひとつです。
棚障害なると、膝を曲げたり伸ばしたりした際、膝から音が鳴る、膝に引っ掛かりを感じるなどの症状がでます。
膝の関節には、関節腔(かんせつこう)とよばれる空間があります。
そこには滑膜ヒダ(かつまくひだ)という膜(まく)があります。
膝の皿と太ももの骨の間にあるこの膜は、棚のような形をしています。
この棚が関節部分に挟まり、炎症をおこしてしまうのが棚障害で痛みの原因です。
棚障害の原因と予防
①棚障害の原因
棚障害は野球、バスケットボール、バレーボール、陸上競技などで多くみられます。
膝の屈伸と打撲を伴うスポーツ種目によくみられます。
関節を包む幕の一部が、厚くなる・避ける、膝の曲げ伸ばしでお皿の下に挟まれ炎症します。
そのときにこすれて膝に痛みがおこる病気です。
また、生まれつきタナが大きかったりする人の場合、膝を激しく使っている状態です。
膝をぶつたりすると、痛みが発症しやすくなります。
特に太ももの筋肉が疲労していることが原因です。
タナの負担が強くなり痛みを発症することが多いです。
②棚障害の予防
棚障害の予防は、温めることです。
棚障害にならないために、運動をする前には、使い捨てカイロなどで膝を温めましょう。
棚障害は、膝を冷やさないことが大切です。
また棚障害にならないために、運動をするときはお皿を内側におさえるようにテーピングなどで固定し痛みがでないようにしましょう。
さらに、その上から膝のサポーターを使用するのが良いでしょう。
他にも、膝の周りの筋力を鍛えることが予防につながります。
予防と同時に、激しい運動をしないことが大切です。
棚障害は、約2ヶ月で8割の人から痛みがなくなります。
棚障害を発症し、痛みがあるのに無理して膝を動かすことはやめましょう。
棚障害の症状と治療
2−1.棚障害の症状
棚障害には膝の痛みや、それに関連する症状として様々な特徴があります。
いくつか当てはまることがあれば棚障害を発症している可能性があります。
一つ目
スポーツのときなどに、膝の皿の内側に痛みやひっかかている感じがある。
二つ目
膝の屈伸をした時や、イスから立ち上がる時に膝に何か挟まるような違和感や痛みを感じる。
三つ目
膝の皿のまわりに痛みや違和感などがある。
です。
棚障害の診断には、膝にあるタナの状態をMRI検査などの画像診断で状態を見ます。
また、膝の皿の内側に指をあてた状態で、膝を曲げたり伸ばしたりしてみてください。
このとき、コキコキ・ポキポキといった音がすれば棚障害の可能性が高いです。
しかし、本当に棚障害かどうかは、整形外科や病院で診てもらいましょう。
2−2.棚障害の治療
膝に痛みがある、診察したら棚障害だった。
膝の痛みが軽度の場合、運動を控える・運動後にアイシングなどで膝を冷やす湿布をはるなどをおこなうと約2ヶ月で痛みは収まります。
痛みが出た後、安静にしていれば治る病気です。
しかし、治療をしていても膝の痛みが治らない、日常生活に支障が出ることがあります。
そんなときは、スポーツをするのもとても辛い。
このような重度の棚障害には、病院で関節にステロイド注射をうち痛みを和らげます。
または、手術などでタナを切除することで痛みをとります。
膝に水がたまり何ヶ月も痛みが続くときもあります。
基本は手術をしないで治療をします。
痛みが強い場合や改善が見られない場合は、手術をすることもあります。
その判断は病院の先生に診てもらってから相談しましょう。
もし、棚障害で手術をしたとしても、手術後約1週間で軽いスポーツができるところまで回復します。
まとめ
棚障害は、膝を曲げたり伸ばしたりした際に、痛みが出る病気です。
棚障害は、膝を酷使するスポーツ選手に多くみられます。
また、膝を酷使していなくても、もともとタナが大きい人もいます。
膝を激しく使っている状態で、膝をぶつたりすると、痛みがでてしまいます。
棚障害で膝に痛みが出ないようにするには、まず膝を冷やさないことが大切です。
また、運動する前にストレッチをして膝周りをテーピングなどしましょう。
常日頃から、膝周りの筋肉を鍛えることも棚障害にならないためには大切です。
それでも、膝に痛みが出てしまうときがあります。
痛みが弱い時は、膝を酷使しないようにしましょう。
運動後は、アイシングや湿布などで膝を冷やしましょう。
膝に無理な負荷をかけなければ、少しずつ膝の痛みはなくなります。
しかし、膝の痛みがよくならない場合は、お医者さんへ診てもらいましょう。
棚障害にならないためには、日頃のケアが大切です。
膝に無理をさせず、しっかり膝に負担がかからないように筋肉を鍛えましょう。
そして、もし痛くなったら我慢せずちゃんと整形外科や病院で先生に見てもらいましょう。
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