山城 宏統
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この記事では、野球で多いケガについて2つの原因に分けて詳しく解説していきます。
「野球ではどんなケガが多いんだろう」、「野球でケガをしたときの応急処置を知っておきたい!」という方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみて下さい。
野球でのケガを原因ごとに理解して、大きなケガをすることなく野球を楽しめるようにしましょう。
野球に多いケガの種類は?
はじめにこちらの項目では、野球に多いケガの種類を、「外部からの衝撃が原因の場合」と、「疲労が原因の場合」の2つに分けて紹介していきます。
野球ではどんなケガが多いのかを知りたい方は、そのまま読み進めていきましょう。
1-1.野球に多いケガ①外部からの衝撃が原因の場合
まずは、外部からの衝撃が原因で発生するケガをまとめたので見てみましょう。
・打撲
・捻挫
・突き指
・肉離れ
外部からの衝撃が原因として考えられるケガは上記の4つが多く、他の選手との接触が最も多い原因となっています。
他にも、走る際に足をひねったり、デッドボールを受けたり、スライディングなどの滑り込みをしたりなどが原因として考えられ、衝撃が強い場合は骨折する場合もあります。
1-2.野球に多いケガ②疲労が原因の場合
こちらもはじめに疲労が原因で発生するケガをまとめて確認していきましょう。
・野球肩
・野球肘
・腰痛
・腓腹筋痙攣(ひふくきんけいれん)
野球肩や野球肘とは、野球が原因で発症する肩や肘周辺の疾患の総括名で、主に疲労の蓄積や捻挫が原因となって発症します。
腰痛は、野球のバッティングの動作による疲労の蓄積が原因となりやすく、素振りを過度に行うなどはなるべく避けるようにしましょう。
腓腹筋痙攣は一般的に、「こむら返り」と呼ばれており、こちらも足への疲労の蓄積や水分不足などが原因となって発症します。
野球でケガをした場合の応急処置と治療方法
続いてこちらの項目では、先ほど紹介した原因ごとに応急処置や治療方法を詳しく解説していきます。
野球をプレーする方は、応急処置の方法をきちんと覚えておきましょう。
2-1.外部からの衝撃が原因でケガをしたときの応急処置
外部からの衝撃が原因の場合は、痛みを強く感じることが多くプレーを続行することが困難な状態が大半です。
そのため、まずは患部を安静にして氷水やコールドスプレーなどで冷却して様子をみましょう。
このとき痛みが治まらない場合は、テーピングなどで患部を圧迫固定もオススメです。
痛みの原因となっている部分を心臓よりも高い位置に上げることで、血液の循環を抑えることができ炎症を防ぐことができます。
この応急処置は、「RISE(ライス)」と言われる方法で、安静(Rest)、冷却(Icing)、圧迫(Compression)、挙上(Elevation)の頭文字を取っています。
RISE処置は、打撲・捻挫・肉離れなどのケガが手足に発生したときに最も効果的です。
2-2.外部からの衝撃が原因でケガをしたときの治療方法
外部からの衝撃が原因でケガをした場合、すぐにRISE処置を行っても痛みや腫れが治まらないことがあります。
このような場合はできるだけ早く医療機関に診察に行くことが大切で、骨折や腱断裂(けんだんれつ)が起きていないか検査を受けましょう。
また、医療機関では痛みを抑えるために薬を処方したり、直接注射したりすることが可能なので、痛みを早く緩和さられます。
治療方法としては保存療法を行うことが大半で、ギプスやサポーターなどの装具を用いて患部を固定して安静を保ちます。
ケガが軽度の場合は、数日間安静にすることで野球に復帰できるので、固定期間中は必ず安静にするようにしましょう。
2-3.疲労が原因でケガをしたときの応急処置
疲労が原因でケガをした場合は、腓腹筋痙攣以外は安静時に痛みを感じることは少なく、患部を動かす際に痛みを感じることがほとんどです。
この場合、安静や冷却は効果的ですが、圧迫や挙上は逆に症状を悪化させてしまう可能性があります。
そのため、疲労が原因でケガをしたときは、すぐに体を動かすことを止めて水分や塩分を補給し、早めに医療機関に検査に行くことが大切です。
2-4.疲労が原因でケガをしたときの治療方法
疲労が原因でケガをした場合は、実際に痛みや腫れを引き起こしている原因を調べるために、レントゲン検査やMRI検査などを行います。
原因となっている疾患が判明すれば、保存療法・理学療法・温熱療法などで治療を行っていきます。
疲労が原因でケガをした場合は、疲労の原因となっている練習などの改善も大切なので、治療中にしっかり考えて再発しないようにするようにしましょう。
野球でケガをしやすい人の特徴
ここでは、野球でケガをしやすい人の特徴を3つにまとめたので見てみましょう。
・たくさん練習をする人
・野球の経験が浅い人
・年少者や高齢者
たくさん練習をする方は疲労や負担が蓄積しやすく、ケガが発生する確率が高くなります。
また、野球の経験が浅い方は、投球フォームやスライディングのフォームが未完全であることが多く、体に負担を掛けやすい特徴があるので注意が必要です。
年少者や高齢者は身体能力の低さや、骨や筋肉が弱いことが原因でケガをしやすくなっています。
野球でのケガを予防するための2つの対策
最後にこちらの項目では、野球でケガを予防するための2つの対策を紹介していきます。
ケガをしやすい特徴に当てはまる方は、積極的に予防を行うようにしましょう。
4-1.野球のケガを予防するための対策①正しいフォームを身に付ける
野球をする上で正しいフォームを身に付けることは非常に重要なことで、投球フォームが正しい人は肩や肘に疲労が蓄積しにくくなり、ケガを予防する効果が得られます。
また、スライディングのフォームや、1塁は走り抜けるなどを徹底することで、他の選手との接触も予防できるようになります。
4-2.野球のケガを予防するための対策②筋肉を鍛える
野球では様々な動作を行うため、体の一部分のみを鍛えるのではなく、全体的に鍛えて体幹を強くすることが大切です。
また、筋肉を鍛えることでケガの原因となりやすい、関節や腱への負担を和らげることができます。
ケガをして練習ができないときは患部以外の部分を強化するようにしましょう。
まとめ
今回は、野球に多いケガについて紹介してきました。
外部からの衝撃と疲労による2つの原因があることや、原因によって応急処置が異なることが分かりました。
野球初心者や、年少者・高齢者はとくにケガをする確率が高いので、今回紹介した予防方法を積極的に取り組んでみて下さい。
正しい知識を身に付けて、ケガをすることなく野球を楽しみましょう。
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