山城 宏統
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腰痛で歩くのがつらく、最近下半身のしびれや足の痛みなどの症状まで出てきてなんだかおかしい・・・と感じている方はいらっしゃいませんか?
その症状は、腰椎ヘルニアが引き起こしている可能性があります。
腰痛を抱えている方ならば一度は耳にしたことのある腰椎ヘルニアの症状や治療法についてまとめてみました。
腰椎へルニアの概要
まずは腰椎ヘルニアの概要について説明します。
1-1.腰椎ヘルニアとは?
脊椎と脊椎の間には椎間板があります。
椎間板は背骨をつなぐクッションのような役割を果たします。
外側の硬い部分を繊維輪、内側の柔らかい部分を髄核と呼びます。
この繊維輪に何らかの理由で亀裂が入ります。
髄核が脊髄や神経根を圧迫すると炎症や、疼痛(とうつう)などのさまざまな神経症状を引き起こすのです。
これが椎間板ヘルニアで、腰の椎間板におきたヘルニアを腰椎ヘルニアと呼びます。
1-2. 腰椎ヘルニアの原因
腰椎ヘルニアの症状を起こす原因としては、腰の椎間板に負荷を与えるような動き、すなわち
①重量物の持ち上げ
②スポーツ
③肉体労働
④外傷
などが考えられます。
また喫煙が腰椎ヘルニアの症状を起こしやすくするリスク要因とも言われています。
腰椎ヘルニアの症状が出るのを予防するためには腰に負荷をかけにくいボディメカニクスなどの動作を心がけることです。
また、なるべく喫煙しないようにするのも良いでしょう。
1-3.腰椎ヘルニアの症状
腰椎ヘルニアの主な症状は
①腰痛
②脇腹の痛み
③お尻の痛み
④股関節痛
⑤太もも前面のしびれ・痛み
⑥スネの横のしびれ・痛み
⑦足の甲のしびれ・痛み
⑧足の指のしびれ
⑨足指の裏の感覚異常(かんかくいじょう)
⑩排尿障害
などです。
どのような症状が出ているかによって治療法が変わります。
腰椎ヘルニアの検査と診断
腰椎ヘルニアの症状が疑われる場合の検査は
①単純レントゲン
②MRI検査
③膝蓋腱反射(しつがいけんはんしゃ)
④SLRテスト
などが行われます。
MRIで神経の突出が見られても腰椎ヘルニアとしては無症状の場合があり注意が必要と言えるでしょう。
検査により腰椎ヘルニアとの診断が下れば、適切な治療法にて治療開始です。
腰椎ヘルニアの治療
腰椎ヘルニアの検査と診断の方法がわかったところで、主な治療方法についてお伝えします。
3-1.腰椎ヘルニアの治療法①保存療法
腰椎ヘルニアの約80~85%は自然治癒するとされるため治療法としてはまず保存療法が選択されます。
腰椎へルニアを除去したり小さくしたりする治療法ではなく、腰椎ヘルニアの症状を軽減するのが目的の治療です。
保存療法は主に4種類の治療法があります。
①安静
我慢できる範囲の疼痛症状がある場合、安静にして経過を見る治療法です。
6~8週間ほどの治療で50%以上の方の症状が軽快します。
②理学療法
腰椎コルセットの装着・腰椎牽引療法(ようついけんいんちりょう)・腰部マッサージなどの治療法を指します。
痛みの症状の緩和を目的とする治療法です。
③薬物療法
ステロイドや麻酔剤、内服薬などを用いて痛みの症状を緩和する治療法です。
④ブロック療法
腰部硬膜外神経ブロックと呼ばれ、痛みの症状が高度な場合に用いられる治療法と言えます。
3-2.腰椎ヘルニアの治療法②手術療法
各種保存療法を2~3カ月行って治療を試みても症状が軽快しない場合があります。
また。ぼうこう直腸障害がある場合は治療法が手術療法に変わります。
手術療法は症状に応じて2種類の治療法があるのです。
①PLDD法
初期症状~中期症状の腰椎へルニアに対して行われる治療法で、椎間板に極細の針を刺してファイバーでレーザーを照射します。
傷がほとんど残らず日帰りで手術できます。
術後すぐに症状の改善効果が見られることがあるのが特徴の治療法です。
②LOVE法・MED法
症状が悪化した中期症状~後期症状の腰椎ヘルニアに対して行われる治療法です。
LOVE法は背部を大きめに切開するため術後の回復は遅くなります。
治療実績ほうふで確実に腰椎ヘルニアを除去できます。
MED法は内視鏡を使用して腰椎ヘルニアを除去する治療法です。
LOVE法と比較すると切開部分が小さくて済むため術後の回復は早いのです。
専門性の高い医師でないとこの治療法は取れません。
手術療法で治療を行ったとしても、10%ほどの再発率があることも覚えておきましょう。
腰椎ヘルニアの再発予防のために
腰椎ヘルニアの治療法はほとんどが保存療法です。
症状が軽快しない場合手術療法も用いられるのがおわかりいただけたでしょう。
それではせっかく治療して良くなった腰椎ヘルニアの症状を再発させないためにはどのようなことに注意すればいいのでしょうか?
普段の生活においては長時間にわたって同じ姿勢を取り続けないことです。
また適度に運動をすることが腰椎ヘルニアの一番の再発予防と言えます。
また動作をするとき腰への負荷を軽減します。
筋肉が硬くなってきたと感じたら軽めのストレッチなどを心がけるとさらによいでしょう。
まとめ
腰椎ヘルニアは症状が多彩なものの保存療法で軽快しやすいため油断しがちです。
治療後の再発率が10%と意外と高いため、治療後の生活では再発防止を心がけるのが大切と言えます。
腰椎ヘルニアの症状を悪化させないためには早めの受診しましょう。
また医師の指示に適切に従うことを心がけましょう。
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