膝のお皿にも痛みが出ることがあるの!?膝の痛みは実は有痛性分裂膝蓋骨かも!!

膝痛
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山城 宏統

「株式会社ビグス 代表取締役」「やましろ接骨院・鍼灸院 総院長」 症状が出ている原因がはっきりしないまま治療することが嫌いです。うちに来ていただいた以上、どうしたら悩みを解決できるのか?その糸口が必ず見つかるよう全力で施術にあたります。柔道整復師という職業を子どもが目指したい職業にランクインさせることが目標です!

この記事では、膝の前側にあるお皿のケガ、有痛性分裂膝蓋骨(ゆうつうせいぶんれつしつがいこつ)について紹介します。

膝のお皿に痛みが出る、有痛性分裂膝蓋骨は実は子供に多いケガなのです。

今回はその有痛性分裂膝蓋骨について解説していきます。

膝蓋骨とは何か?

膝痛まず、有痛性分裂膝蓋骨とは何かに入る前に、膝蓋骨とは何かについて紹介します。

膝蓋骨とは、膝の前面にある平たい骨です。

上側は大腿四頭筋(だいたいしとうきん)がつき、やや尖った下側と脛骨(けいこつ すねの骨)の間に膝蓋腱(しつがいけん)があります。

膝蓋腱は、太ももの筋肉と協調して膝を伸ばす際に必要となる腱です。

ジャンプや走る、蹴る動作で働きます。

膝蓋骨は、いわゆる膝のお皿で大腿骨と関節を構成しています。

大腿四頭筋の筋力の効率をよく脛骨に伝えるために、滑車の役割をしています。 

有痛性分裂膝蓋骨とはどのようなものなのか?

膝蓋骨の一部が分離したものを分離膝蓋骨と言い、痛みがあるものを有痛性分裂膝蓋骨と呼ばれています。

有痛性分裂膝蓋骨は分裂しているとはいっても、完全に分裂しているわけではありません。

通常は軟骨で繋がっていて、レントゲン検査でみて離れていても症状は出ません。

ただこの部分が不安定な場合に、激しい運動を繰り返すと痛みが出てくることがあります。

有痛性分裂膝蓋骨の原因

有痛性分裂膝蓋骨の原因は膝のお皿が割れたような形に生まれつきなっているものがあります。

このような生まれつきの膝の膝蓋骨の形状に加え、膝蓋骨に大きな衝撃が加わり、膝蓋骨が分裂するケースもあります。

このような場合は、激しい運動で膝蓋骨についている大腿四頭筋に強い力がかかることが原因です。

サッカーやバスケットボール、陸上競技などジャンプや走る、蹴るなどの大腿四頭筋を急激に収縮することで起きます。

膝への負荷が蓄積し、転倒などのケガが原因で、膝蓋骨に痛みが出てくることもあります。

有痛性分裂膝蓋骨の痛みの原因になる筋肉はおもに4つあります。

前述した大腿四頭筋になります。

大腿四頭筋は、4つの筋肉の総称です。

大腿直筋(だいたいちょっきん)、外側広筋(がいそくこうきん)、内側広筋(ないそくこうきん)、中間広筋(ちゅうかんこうきん)の4つです。

激しい運動を行うと、この筋肉が収縮し他の筋肉に負担をかけて、膝蓋骨を引っ張るので痛みが出てきます。

有痛性分裂膝蓋骨の症状

有痛性分裂膝蓋骨の症状は、通常1つの膝蓋骨が分裂してしまうだけなので痛みは感じません。

しかし、急激に走ったり止まったり、ジャンプなどの負担がかかった後に痛みが出ます。

運動中、直後に痛みが出た場合は翌日に消失していることが多いです。

しかし、無理をして動くことによって再発することが多いようです。

15歳前後の運動量が多くなってくる時期に多く発生し、運動時以外でも痛みが出てくることがあります。

運動時以外では、膝を曲げる動作や階段の上り下り、歩行時、膝蓋骨を押しての痛みを訴えることもあります。

特に成長期の男の子は骨や筋肉が成長する時期なので、膝が不安定になりやすいのでよくみられます。

有痛性分裂膝蓋骨の検査と診断

有痛性分裂膝蓋骨の検査は、レントゲン検査やCT検査のような画像検査で行います。

痛みを感じる膝を画像で診断し、膝蓋骨の状態を確認します。

レントゲン検査では、膝蓋骨の上外側に分裂像があることが多く、分裂部に一致していて

痛みがあれば容易に診断できます。

有痛性分裂膝蓋骨の治療

有痛性分裂膝蓋骨の治療としては、基本は手術療法はせずに、保存療法で行うことが多いです。

保存療法はさまざまありますが、運動を中止します。

負担がかからないようにすれば多くの場合は3カ月程度で痛みは改善します。

主にはリハビリテーションとして、電気治療や温熱療法を行います。

有痛性分裂膝蓋骨の原因にもなる大腿四頭筋の硬さがある場合は、手技療法やストレッチで硬さを取っていきます。

大腿四頭筋の硬さが残ったまま、運動を再開すると再び有痛性分裂膝蓋骨を発症してしまう原因になるからです。

そのためにも予防として、ストレッチは入念に行い柔軟性を向上させていきましょう。

もちろんリハビリ中だけでなく、運動を再開した時に、運動前、運動後に行うことが理想です。

大腿四頭筋のみでなく、膝周囲の柔軟性をつけることで膝の力が出しやすくなったり、膝の安定性に繋がります。

しかし、安静にしていても痛みが取れない場合は、手術を行う場合もあります。

有痛性分裂膝蓋骨の治療として一番重要なことは負担をかけないことなので、無理な運動や動きは避けるようにしましょう。

  • まとめ

いかがでしたか?

有痛性分裂膝蓋骨と診断された場合は、安静にして負担をかけないことが一番です。

そのため膝蓋骨に痛みや違和感が出た際は無理をせずに、医療機関を受診されることをおすすめします。

どうしていいかわからない場合は、ご相談でも大丈夫ですのでご連絡お待ちしております。

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