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井手 恒太
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起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation, OD)は、立ち上がった際に血圧が適切に調節されず、めまいやふらつき、失神などの症状を引き起こす状態です。特に、思春期の子どもや青年期に多く見られる障害ですが、成人にも発生することがあります。このブログでは、起立性調節障害の原因、症状、診断方法、治療法、日常生活での対策について詳しく解説します。
1. 起立性調節障害の原因
起立性調節障害の原因は多岐にわたり、以下の要因が考えられます:
1.1 自律神経の異常
自律神経系は、心臓や血管の収縮・拡張、消化活動、呼吸など無意識のうちに行われる体の機能を調節します。起立性調節障害は、この自律神経系の調節がうまく働かないことによって起こります。具体的には、立ち上がった際に血圧を調節する反応が遅れ、血液が足に溜まってしまい、脳への血流が一時的に不足することが原因とされています。
1.2 血液循環の問題
血液循環が悪いと、心臓から全身に送られる血液の量が減少し、立ち上がった際に十分な血液が脳に送られないことがあります。これは特に、長時間の座位や臥位から急に立ち上がる場合に顕著になります。
1.3 ホルモンの影響
成長期におけるホルモンバランスの変化も、起立性調節障害に関与している可能性があります。例えば、成長ホルモンや性ホルモンの分泌が増える時期に、自律神経系のバランスが崩れることがあります。
1.4 精神的ストレス
精神的なストレスや不安も、起立性調節障害を引き起こす要因となります。ストレスによって自律神経の働きが乱れ、血圧の調節がうまくいかなくなることがあります。
2. 起立性調節障害の症状
起立性調節障害の症状は、立ち上がった際や立っている時に特に顕著になります。以下は主な症状のリストです:
2.1 めまいとふらつき
立ち上がった直後にめまいやふらつきを感じることが多いです。これらの症状は、脳への血流が一時的に不足することによって引き起こされます。
2.2 失神
重度の場合、立ち上がった際に意識を失うこともあります。これは、脳に十分な酸素が供給されないために起こります。
2.3 動悸や息切れ
心臓が速く鼓動する感じや、息苦しさを感じることがあります。これは、体が血圧を上げようとする反応として起こります。
2.4 疲労感と倦怠感
起立性調節障害の患者は、日常的に疲労感や倦怠感を感じやすくなります。これは、立ち上がる際の血圧調節がうまくいかないために、体に余分な負担がかかるからです。
2.5 頭痛
血流不足により、頭痛が発生することがあります。特に、長時間立ち続けた後や、急に立ち上がった後に頭痛が起こりやすいです。
3. 起立性調節障害の診断
起立性調節障害の診断は、患者の症状と血圧の変化を基に行われます。以下は主な診断方法です:
3.1 ティルトテーブル検査
ティルトテーブル検査は、患者を傾斜台に乗せて、仰臥位から立位にゆっくりと傾けることで血圧と心拍数の変化を観察する検査です。この検査により、起立性調節障害の有無を確認します。
3.2 24時間血圧モニタリング
24時間血圧モニタリングは、日常生活の中で患者の血圧変動を記録する方法です。これにより、起立時の血圧変化を詳細に追跡できます。
3.3 心電図検査
心電図検査を行い、心拍数やリズムの異常を確認します。起立性調節障害の患者では、心拍数の変化が異常に大きいことがあります。
3.4 血液検査
血液検査を行い、貧血や電解質異常など、起立性調節障害の原因となりうる他の要因を排除します。
4. 起立性調節障害の治療法
起立性調節障害の治療は、主に生活習慣の改善と薬物療法によって行われます。以下は主要な治療法です:
4.1 生活習慣の改善
十分な水分摂取: 脱水症状を防ぐために、十分な水分を摂ることが重要です。特に、立ち上がる前に水を飲むことが効果的です。
塩分摂取の増加: 塩分の摂取を増やすことで、血圧を上げる助けになります。ただし、心臓病や高血圧の患者には注意が必要です。
適度な運動: 定期的な運動は、血圧調節を改善し、全体的な体力を向上させます。特に、足の筋肉を鍛える運動が有効です。
食事の改善: バランスの取れた食事を摂ることが重要です。鉄分やビタミンB12を多く含む食品を摂取することで、貧血を防ぐことができます。
4.2 薬物療法
ミドドリン: 血管を収縮させて血圧を上げる薬です。起立性調節障害の治療に広く用いられています。
フルドロコルチゾン: 血液量を増加させる効果があり、低血圧を改善します。
ベータブロッカー: 心拍数を調節し、過剰な反応を抑えるために使用されます。
5. 日常生活での対策
起立性調節障害を管理するためのいくつかの対策を紹介します:
5.1 ゆっくり立ち上がる
座位や臥位から急に立ち上がることを避け、ゆっくりと立ち上がるように心掛けましょう。これにより、血圧の急激な変化を防ぎます。
5.2 圧力ストッキングの使用
圧力ストッキングを着用することで、足に血液が溜まるのを防ぎ、血圧の維持を助けます。
5.3 小刻みに運動する
長時間の立位を避け、小刻みに運動を行うことで血液循環を促進します。例えば、立ち上がった際に足踏みをすることが効果的です。
5.4 座位でのストレッチ
長時間座っている場合でも、定期的にストレッチを行うことで血液循環を促進し、起立時のめまいを防ぎます。
6. 起立性調節障害と学校生活
起立性調節障害は、特に子どもや青年期に多く見られるため、学校生活において大きな影響を及ぼすことがあります。以下は、学校生活での対応策です:
やましろ接骨院では、起立性調節障害の方におすすめのヘッドスパのマッサージがあります。
もしお悩みの方はご相談くださいね!