井手 恒太
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偏頭痛とは?
偏頭痛とは、こめかみ部分の動脈や血管が広がり、その周辺の神経が刺激されて起こる頭痛です。
主に頭の片側にドクドク、ズキンズキンと脈打つように痛むのが特徴ですが、両方に痛みを感じる方も少なくありません。
また、こめかみから目のあたりが発作的に痛む場合もあり、痛みは4時間から72時間続きます。
個人差はありますが、1ヵ月に1~2度、多い人だと1週間に1度などのペースで周期的に痛みが起こり体を動かすことにより痛みが増すため日常生活に支障をきたしたり、においに敏感になり吐き気をもよおす、光や音に耐えられなくなるといった症状も現れます。
偏頭痛の前兆として、あくびを繰り返す、気分が優れない、情緒不安定になる、胃のむかつき、強い眠気、むくみ、チカチカした光が視界に現れるなどがあります。
偏頭痛の主な原因
・寝過ぎ
熟睡時間が長い(寝過ぎる)と副交感神経の機能が活性化され血管が拡張し、心拍数や呼吸数が減少傾向になります。その結果、起床時の反動が大きく、寝起きに急に血流が増加し、血管の脈動が強まります。
・ストレスから解放された時の緊張緩和
心身からのストレスから解放されると、寝過ぎ時同様、副交感神経の影響で急に血管が拡張します。そのため、平日仕事をしている時より、週末などに偏頭痛が起こりやすくなります。
日常的にストレスの多い環境に身を置いている人が、週末になってストレスから解放されると急に偏頭痛に襲われるパターンが多々あります。
・気候の変化 大きな気温の変化・台風などによる気圧の変化や季節の変わり目などには自律神経のバランスが崩れやすくなるため特に注意が必要です。
・女性ホルモンの変動 主に偏頭痛は20~40代の女性に多く見られ、生理中および生理の前後・排卵時に偏頭痛に悩まされる女性は多いです。これらはいずれもエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が減ることで、脳内のセロトニンも減少するためです。
セロトニンには、血管の収縮をコントロールしたり、痛みを抑えてくれる働きがあります。
・遺伝との関係
偏頭痛は家系内発症例が多く、遺伝因子の存在はほぼ確実と言われています。
例えば、母親に偏頭痛があると、娘の70%、息子の30%に偏頭痛が出るとされ、父親に偏頭痛がある場合には、その遺伝比率は母親の場合の半分程度と言われています。
その他、ストレス、過労、過度な飲酒、喫煙、高血圧も偏頭痛を引き起こす原因となります。
対処法と予防法
・偏頭痛の前兆が起きたら早めに薬の準備をしましょう。
頭痛が酷くなってからの薬の服用は効果が半減することもあります。早めの服用がより効果的です。
・偏頭痛は冷やすことが効果的です。冷却シートや氷枕などで患部を冷やしてみてください。血管を広げてしまう入浴や運動、温めたり揉んだり、マッサージは厳禁です。これらは逆効果になり頭痛の悪化に 繋がります。
・音や光に敏感になるため、にぎやかな場所は避け、暗い静かな場所で休みましょう。
・睡眠など、規則正しい生活を心がけましょう。
・毎日少しでも良いので運動をする。軽いウォーキングやストレッチも効果的です。また、運動ではありませんが腹式呼吸も良いとされています。
・コーヒーやお茶に含まれるカフェインは、血管収縮作用があるため頭痛を抑える効果があると言われています。ただし、飲み過ぎると頭痛が悪化する場合があるため注意しましょう。
・玄米、納豆、ひじきなどに多く含まれているマグネシウムは、血管の痙攣を防ぐ効果があると言われています。
・牛肉や豚レバー、玄米、卵黄、バナナ、アボカド、豆類などに含まれているビタミンB2は血流を良くする働きがあり頭痛の予防になります。
まとめ
頭痛のために楽しいことも思いっきり楽しめない。職場や学校、家庭で100%の能力が発揮出来ない。頭痛は人間関係や信頼関係、評価に影響を及ぼすことも多々あります。
痛みの程度や持続時間、日常生活への影響、薬の使用状況、吐き気といった頭痛に伴う症状のほか、ストレス、寝不足や寝過ぎ、月経、悪天候など、偏頭痛を引き起こす要因と考えられる出来事を自ら記録してみることも良いでしょう。1カ月ほど記録していくと、しだいに偏頭痛が起こるときの傾向が見えてきます。
また、偏頭痛は体の歪みから引き起こされてしまうことも多々あります。整体で体の歪みを正すことにより、血流が良くなり頭痛が改善される可能性もあります。
一度、体の状態を見てもらうことも大切かもしれません。
偏頭痛のことを気にしたり、心配したりせずに、毎日を過ごせたら良いですね。
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