山城 宏統
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この記事では、肩の前に痛みが起きる鎖骨の骨折について分かりやすく解説していきます。
鎖骨の骨折になりやすい行動や、骨折を予防するための2つの対策方法も紹介します。
この記事を読めば鎖骨の骨折を正しく予防できます。
すでに肩などに痛みが生じている方や、鎖骨の働きについて詳しく知りたい方は、ぜひこちらを参考にしてみて下さい。
鎖骨ってどんな骨?
はじめにこちらの項目では、鎖骨とはどのような役割をしている骨なのかについて、分かりやすく解説していきます。
鎖骨がどんな骨なのか知らない方は、まずこちらの項目から読み進めていきましょう。
1-1.鎖骨とは
鎖骨とは、肩甲骨と胸骨をつないでいる骨で、真上から見るとS字型をしている特徴があります。
鎖骨の太さは均一ではなく、中央部分から肩甲骨に向かって丸から三角へと形状が変化しています。
この丸から三角に変化している部分は、外からの衝撃に対して非常に弱いため痛めやすいです。
その場所が骨折やすい部分です。
1-2.鎖骨の役割
鎖骨は人間が生活する上で非常に重要な役割をしております。
鎖骨が劣化している4足歩行の動物では、腕を内側に曲げた状態で保持することができません。
また、鎖骨は首周辺にある主要な血管や神経などを守るために、外部からの衝撃を吸収する役割もあります。
この特性を活かしてシートベルトが開発されています。
鎖骨は腕をつなぎとめるだけではなく、肩・胸・背もつなぎあわせる役割をしております。
鎖骨があることで全身を連携させることができ、腕を自由に動かすことができるのです。
そのため、鎖骨には5つの大きな筋肉がついており、肩こりなどが原因で鎖骨に痛みを感じることもあります。
鎖骨が骨折する主な原因や症状
続いてこちらの項目では、鎖骨が骨折する主な原因や症状について解説していきます。
鎖骨が骨折しやすい行動も紹介するので、鎖骨に痛みがある方は自分と照らし合わせて見て
みましょう。
2-1.鎖骨が骨折する主な原因
鎖骨が骨折する原因のほとんどが外部からの衝撃によるものです。
交通事故やラグビーなどのコンタクトスポーツなどがあります。
鎖骨は骨折しやすい骨ということもあり、つまずいて転倒しただけでも打ち方によっては骨折することがあります。
骨折時にボキッと音がすることも珍しくありません。
転倒時など鎖骨を打った時に、しばらく痛みが治まらない場合は、骨折を疑うようにしましょう。
2-2.鎖骨が骨折しやすい行動
鎖骨が骨折しやすい行動はやはりスポーツとなっております。
柔道・ラグビー・アメリカンフットボールなどの衝突時に痛みがあるスポーツをする際には、骨折しないための対策が必要です。
他にも、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツも転倒時に鎖骨を強打することが多くあります。
骨折が多い行動だと言うことができます。
このようなスポーツでは、骨折以外にも痛みを伴うケガをする可能性があるので対策を行うようにしましょう。
2-3.鎖骨が骨折したときの症状
鎖骨が骨折したときには、自分で骨が折れる音が聞こえることもあります。
すぐに痛みや腫れなどの症状があらわれます。鎖骨を骨折すると脱臼の痛みよりも強い痛みが生じるためです。
肩を動かすことが難しくなることが多く、骨折した骨が皮膚を突き破って見えることもあります。
また、交通事故など大きな衝撃が原因で骨折を場合は、鎖骨周辺の神経を損傷してしまうこともあります。
痛み以外にもしびれなどの症状が起こります。
鎖骨が骨折しないための2つの対策
次にこちらの項目では、鎖骨が骨折して強い痛みに苦しめられないための対策を2つ紹介していきます。
鎖骨が骨折しやすいスポーツを行っている方は、こちらを参考にして予防しましょう。
3-1.鎖骨が骨折しないための対策①正しい受け身を身に付ける
スキーやスノーボードなどでは、転倒時に直接鎖骨を強打することで骨折してしまうことが多くあります。
正しい受け身を取ることで予防できるものがほとんどです。
雪の上でこけるときは手を着こうとするのではなく、お尻から着地することが大切で、転倒時の痛みも大幅に軽減できます。
その一方、柔道などのスポーツでは、力を受け流す受け身を取る必要があります。
スポーツごとに正しい知識を身に付けることが必要です。
正しい受け身を取れているかの確認は、転倒時に痛みを感じるかどうかで判断することができます。
痛みを伴う転倒は正しく受け身が取れていません。
3-2.鎖骨が骨折しないための対策②鎖骨をガードする防具を着用する
鎖骨の骨折が多いスポーツとして、ラグビーやアメリカンフットボールがあると紹介しました。
これらのスポーツは肩からタックルを行うこともあり、鎖骨への衝撃や衝突部への痛みが繰り返されます。
この衝撃が原因で骨折しないためには、衝撃を和らげる防具を着用する必要があります。
衝撃が軽減されることで痛みも緩和される効果が得られます。
防具は自分のサイズにきちんと合ったものを選ぶことが重要で、借り物ではなく自分で準備するようにしましょう。
鎖骨が骨折した際の治療方法
最後にこちらの項目では、鎖骨が骨折した際の治療方法について確認していきます。
強い痛みが生じやすい鎖骨の骨折を速やかに治すために、こちらをきちんと読み進めておきましょう。
4-1.鎖骨が骨折した際の治療方法
鎖骨が骨折した際の治療は、重度でなければ基本的に保存療法を採用しています。
痛みを改善すると共に、骨折した鎖骨を固定して安静を保ちます。
鎖骨の固定は、鎖骨固定帯(クラビクルバンド)と呼ばれる装具を用いて行います。
入浴時などは取り外すことが可能です。
固定期間中に痛みがひどい場合は、鎮痛剤を患部に直接注射することもあります。
痛みが軽度の場合は鎮痛薬を処方されます。
一方、骨折によって骨のずれが激しい場合や、皮膚から骨が飛び出ている場合です。
手術によって骨を結合させることもあります。
しかし、手術をしても骨が完全にくっつくまで1~3か月ほどの期間が必要です。
動かすたびに痛みが生じるため、長期間安静にしておかなければいけません。
鎖骨の骨折の治療における固定では、全く動かさないことがほぼ不可能なためです。
痛みのない範囲での日常生活は認められており、回復期には痛みを感じない程度の運動も行います。
まとめ
今回は、肩に前に痛みが起きる鎖骨の骨折について紹介してきました。
鎖骨は腕を正常に動かすために重要な骨であることや、骨折直後は強い痛みによって肩から先を動かすことが難しいことなどが分かりました。
鎖骨の骨折につながりやすいスポーツをしている方は、強い痛みや長い治療に悩まされないためです。
きちんと正しい対策を取り組んでいきましょう。
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