仙腸関節炎の痛みについて〜原因と治療法〜

炎症期

仙腸関節炎(せんちょうかんせつしょうがい)とは

骨盤(こつばん)を構成する、仙腸関節(せんちょうかんせつ)に炎症(えんしょう)が出てしまい痛みが生じる状態のことです。

仙腸関節(せんちょうかんせつ)は、骨盤の骨である仙骨(せんこつ)と腸骨(ちょうこつ)の間にある関節です。

周囲のじん帯によって強く連結されています。

仙腸関節は脚と体をつなぐ重要な関節です。

上半身の重さや地面から衝撃を受け止める役割もあります。

仙腸関節は脊椎(せきつい)の両側にあります。

炎症がおきた場合、腰やおしり、太ももの痛みや感覚障害などの原因になります。

ほかの病気などでも同じような部位に痛みが生じることが多くあります。

また、仙腸関節炎の原因もさまざまであります。

そのため、診察は慎重に行われます。

仙腸関節はわずか2~3㎜程しかない動かない関節です。

仙腸関節炎の原因と症状

腰痛,座っている①仙腸関節炎の原因

仙腸関節炎は、黄色ブドウ球菌などの感染や交通事故の外傷など、さまざまな原因によって痛みを生じることがあります。

仙腸関節炎は、中腰での作業や不用意な動作、あるいは繰り返しの負荷で関節に少しずつズレがおこり、痛みが発生します。

また、かばんを同じ方に持つ、足を組んで座るなどの左右非対称な癖がある方も負担がかかりやすいです。

妊娠中、仙腸関節へ負担がかかり炎症し痛みを生じることもあります。

ほかの病気の症状のひとつとして生じることもあります。

病気の例として、関節リウマチ・強直性脊椎炎・ベーチェット病などが挙げられます。

②仙腸関節炎の症状

仙腸関節炎は、仙腸関節部分(骨盤の出っ張っているところ)の痛みが最も多くみられます。

その他にも腰痛、お尻や足の付け根、脚にまで痛みが出ることもあります。

痛みだけではなく、感覚に異常がおこることもあります。

日常生活では、長く座っていることが辛いです。

痛みがある方を下にして寝られない、動き始めの痛みなどがよく聞かれます。

また、こうした症状によって、日常生活動作が困難になることがあります。

これらの症状は、腰椎椎間板ヘルニア(ついかんばんへるにあ)など背骨の病気と間違えられやすいです。

ですのでなかなか適切な治療がなされないこともあります。

仙腸関節炎の診断と治療

①仙腸関節炎の診断

仙腸関節炎の診断で大事ことは、患者さんの症状と触診です。

痛みを表現することは難しいので、痛みがある部分を指でなぞってもらいます。

痛みをおこしている、仙腸関節を圧迫すると、痛みが強く出ますので診断しやすくなります。

仙腸関節ではなく、骨盤の前を触っても痛みが出る場合があります。

仙腸関節炎を診断するため、仙腸関節を中心としたレントゲン写真などの画像検査を行いますが、症状と一致しない場合もあります

また、ほかの病気が原因であることが疑われる場合には、痛みや炎症の程度やHLA型の検索、リウマチ因子の検索などを行うために血液検査が行われることもあります。

初期の段階では原因がわからないない場合もあり、治療中に必要な検査が追加されることもあります。

②仙腸関節炎の治療

サポーター仙腸関節炎では、腰を中心に痛みが生じるため、療法として鎮痛剤(ちんつうざい)が使われます。

他にも、仙腸関節に痛みが発症したら、骨盤ゴムベルトで固定するなどします。保存的治療が行われます。

骨盤ゴムベルトは、仙腸関節のズレや痛みを抑える効果があります。

仕事復帰時などの再発予防にも使われます。

これらの治療で改善しない時は、仙腸関節ブロック(仙腸関節に麻酔剤を注射)を行います。

ブロック注射によって痛みが小さくすることで、仙腸関節の適合が良くなり、回復に向かうと考えています。

しかし、仙腸関節炎の原因はいろいろあるので、治療方法としては原因に応じて決めていきます。

また、仙腸関節周りのストレッチをおこなったり、仙腸関節の筋肉トレーニングを行うこともあります。

 

まとめ

仙腸関節炎は、仙腸関節に痛みが生じるのみで、命に関わる病気ではありません。

しかし、仙腸関節炎についてはまだわからないことが多くあります。

痛みを抑えるための治療方法も共通していません。

痛みを抑えるため、さまざまな治療が行われています。

1)リハビリステーション:理学療法士や作業療法士による運動療法

2)AKA-博田法:博田先生が開発した素手で関節の動きを改善し痛みを和らげる。

3)薬物治療:鎮痛剤などで痛みを抑える。

4)骨盤ベルト:骨盤周りを押さえ、仙腸関節炎が原因の痛みを一時的に抑える。

5)手術療法:仙腸関節固定術

仙腸関節炎かもと思った場合、仙腸関節に詳しい先生へ受診することをオススメします。

仙腸関節炎の症状は、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)や腰のヘルニアのような病気ととても似ています。

そのため仙腸関節炎は見逃されやすいです。

そして、腰部脊柱管狭窄症や腰のヘルニアのような脊椎(せきつい)の神経が原因で痛みがおこる病気と仙腸関節の痛みとでは治療の方法が違います。

 

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山城 宏統

山城 宏統

「株式会社ビグス 代表取締役」「やましろ接骨院・鍼灸院 総院長」 症状が出ている原因がはっきりしないまま治療することが嫌いです。うちに来ていただいた以上、どうしたら悩みを解決できるのか?その糸口が必ず見つかるよう全力で施術にあたります。柔道整復師という職業を子どもが目指したい職業にランクインさせることが目標です!
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