尻もちで骨折!?尻もちで痛みが引かない場合の対処法を解説!

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山城 宏統

「株式会社ビグス 代表取締役」「やましろ接骨院・鍼灸院 総院長」 症状が出ている原因がはっきりしないまま治療することが嫌いです。うちに来ていただいた以上、どうしたら悩みを解決できるのか?その糸口が必ず見つかるよう全力で施術にあたります。柔道整復師という職業を子どもが目指したい職業にランクインさせることが目標です!

皆さんは尻もちをついて痛い思いをしたことはありませんか?

私は関東で珍しく雪が積もったとき、足を滑らせ道路の真ん中で尻もちをついたことがあります。

なんとか会社には行きましたが歩く度に激痛が走り、ゆっくり歩くことしかできませんでした。

椅子にも座れないので、立ったまま仕事をしました。

尻もちで骨折ということはありえます。

この記事では尻もちをついて起こる、尾骨骨折について解説していきます。

尻もちで尾骨骨折?

ギックリ腰尻もちをついたり、お尻をぶつけて強い衝撃を受けると皮膚の下の筋肉や血管がダメージを受けます。

いわゆる打撲によって腫れや痛みがおきたりします。

打撲は自然と治まってきますが、尻もちから痛みが長引く場合は尾骨骨折かもしれません。

まずは整形外科を受診し、尻もちをついたことや痛みが引かないことを医師に伝えましょう。

そして、尾骨が骨折していないかレントゲンを撮ってもらいましょう。

1-1.尾骨って何?

一般的には尾てい骨と呼んでいます。

医学的には尾骨という脊椎(せきつい)の一番下にある骨です。

尾椎という3〜6個の骨が結合していて、上部は仙骨とくっ付いた骨盤の一部です。

人間にかつて尻尾があった名残と言われています。

盲腸と同じく退化した器官の1つです。

尾骨筋や肛門尾骨靭帯(こうもんびこつじんたい)と言った筋肉や靭帯が付いています。

尾骨神経という細い神経も通っています。

1-2.尻もち以外の原因

尻もちの他にも出産で尾骨に強い力が加わり骨折して産後も痛みが引かない。

自転車でバランスを崩すなどで尾骨をサドルに強打して骨折する。

と、言った原因があります。

座る姿勢が悪くても座面に尾骨に当たることはまずないです。

しかし、長時間座っていると尾骨周辺の筋肉や靭帯が緊張し、神経が圧迫されて痛みがでることがあります。

1-3.尾骨骨折の治療

尾骨は固定できないので、骨折は自然治癒を待つしかありません。

湿布や痛み止めを処方してもらい、骨折が治るまで痛みを軽減して対応しましょう。

尾骨骨折で痛みを感じる主な3つの場面

炎症期尻もちをつくと痛みを伴いますが、尾骨を骨折したとなると2〜3カ月は痛みと付き合うことになります。

普段の生活の中で骨折の痛みを軽減するためにはどのような方法があるでしょうか?

尻もちで尾骨骨折した場合に痛みを感じる場面を考えてみましょう。

2-1.尻もちで尾骨骨折、痛みを感じる場面

・歩くとき

尾骨骨折では立っているだけならそれほど痛みを感じませんが、1歩ごとに尾骨や尻もちをついた周辺に痛みを感じるます。

普段通り歩くことはまずできません。

1歩の歩幅を狭め、ゆっくり歩くことで痛みを軽減できます。

しかし、階段などの段差で、片足を上げたり、一段上がる度に体重をかけるのも大変なのです。

できる限り階段は使わずエスカレーターやエレベーターを利用しましょう。

2-2.尻もちで尾骨骨折、痛みを感じる場面

・座るとき・立つとき

椅子に座ると骨折した尾骨に力が加わることで痛くなるのは想像が付くと思います。

椅子に座ろうと屈むだけでも尾骨や尻もちをついた周辺にかなりの痛みを感じます。

手すりや背もたれ、机などに手をかけることで体を浮かせ、ゆっくりと座りましょう。

また、背筋を伸ばして骨盤が立たせることで骨折した尾骨への負荷が軽減されます。

椅子にドーナツのように穴のあいたクッションを敷くのも良いです。

2-3.尻もちで尾骨骨折、痛みを感じる場面

・寝るとき

布団で横になるのも一苦労です。

仰向けで寝ると骨折した尾骨に体重がかかるため、寝るときは横を向きうつぶせで寝ましょう。

なるべく、負担のかからない体勢を探し、優れたマットレスを使ってなるべく痛みを感じないよう過ごしましょう。

尻もちをついたのに他のところが痛い?

ギックリ腰人は、無意識に尾骨骨折の痛みをかばうため、偏った姿勢や歩き方を続けてしまいます。

そうして、尻もちにも関わらず、他の場所も悪い影響が出てしまうことがあります。

どんなところに影響が出るのか、具体的な例を挙げてみましょう。

3-1.腰や脚が痛くなる

尻もちをついたことにより尾骨やお尻はもちろん、腰や脚にも少なからずダメージを受けます。

尾骨骨折による痛みに耐えるため絶えず周辺の筋肉が緊張し、左右のバランスが崩れることで硬くなってしまいます。

3-2.脚が痺れたりする

骨盤には上殿(じょうでん)神経や下殿(かでん)神経に坐骨(ざこつ)神経など多くの神経が通っています。

尻もちで神経に衝撃が伝わり、尾骨骨折の痛みをかばって筋肉が緊張し続けます。

すると、神経が圧迫されて腰から足のつま先まで広範囲で脚が痺れる可能性があります。

3-3.腰や脚のケアが大切

尻もちから腰や脚にまで影響が広がらないように、マッサージや鍼灸(しんきゅう)などで筋肉の緊張を和らげ、アロマで気分を落ち着かせることで神経をリラックスさます。

日々のケアで痛みの広がりを抑えましょう。

尻もちをつかないための予防策

高齢者不慮の事故などで防ぎようがない場合もありますが、特に高齢者の方は足腰の筋力や骨がもろくなっています。

転んだり・尻もちをつきやすく、尻もちから腰や脚の骨にまで骨折が及ぶ可能性が高いです。

座ったまま行う筋トレもあるので、普段からおなかや背中、お尻に脚の筋力をつましょう。

乳製品や魚、ナッツ類を摂取して骨に重要な栄養素を取ることも大切です。

日光を浴びることで、体内の骨に欠かせない栄養素であるビタミンDが生成されます。

また、散歩をすることで足腰も丈夫になるので骨折予防に効果的です。

まとめ

今回は尻もちをついたことによる尾骨骨折について解説してきました。

尾骨骨折は治るまでに時間がかかり、その間に痛みを軽減する方法や腰や脚のケアが大切です。

特に高齢者の方は骨や筋力の衰えから尻もちでも症化が重くなることがあります。

今回紹介した予防方法で尻もちをしないまた、骨折しないような丈夫な体をしっかり作って対策しましょう。

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