肩の上を押すと痛い?スポーツが原因で発症しやすい肩鎖関節脱臼とは?

問診
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山城 宏統

「株式会社ビグス 代表取締役」「やましろ接骨院・鍼灸院 総院長」 症状が出ている原因がはっきりしないまま治療することが嫌いです。うちに来ていただいた以上、どうしたら悩みを解決できるのか?その糸口が必ず見つかるよう全力で施術にあたります。柔道整復師という職業を子どもが目指したい職業にランクインさせることが目標です!

この記事では、スポーツが原因で発症しやすい、肩鎖関節脱臼(けんさかんせつだっきゅう)について、分かりやすく解説していきます。

肩鎖関節脱臼のメカニズムや、治療方法についても詳しく解説します。

スポーツをしている方は正しい知識を身に付けられます。

肩鎖関節脱臼を理解して、楽しくスポーツを続けるためにも、ぜひこの記事を参考にしてみて下さい。

肩鎖関節脱臼とは?

アイシングはじめにこちらの項目では、スポーツが原因でなりやすい肩鎖関節脱臼(けんさかんせつだっきゅう)とは、どんな疾患なのかについて解説していきます。

スポーツをしている方や、肩鎖関節脱臼について詳しく知りたい方は、こちらの項目をしっかり読み進めていきましょう。

1-1.肩鎖関節脱臼とはどんな疾患?

肩鎖関節とは、鎖骨と肩甲骨の間にある関節の名称で、肩鎖靭帯(けんさじんたい)と烏口鎖骨靭帯(うこうさこつじんたい)、三角筋、僧帽筋(そうぼうきん)から成形されています。

原因としては、スポーツ・交通事故・転倒などがあります。

特に柔道やラグビーなどのコンタクトスポーツでは発症が多くみられます。

肩鎖関節脱臼は、関節のずれる方向や程度によって捻挫・亜脱臼・脱臼に分類されています。

肩鎖関節脱臼の種類は、肩鎖靭帯の一部分のみが損傷している捻挫があります。

そして、肩鎖靭帯が断裂している亜脱臼、肩鎖断裂・烏口鎖骨靭帯ともに断裂している脱臼となっています。

さらに脱臼は、三角筋や僧帽筋から鎖骨がどのようにずれているかによって分類されております。

上部にずれているもの、後方にずれているもの、完全にはずれているもの、下部にずれているものの4つがあります。

1-2.肩鎖関節脱臼の症状は?

肩鎖関節脱臼は、外部からの衝撃が主な原因となるため、発症後は強い痛みを伴うことがほとんどです。

発症後すぐは、安静にしていても痛みが起こりやすく、上から押したり動かしたりすると激しい痛みが生じます。

痛み以外にも腫れや、脱臼した鎖骨が皮膚を持ち上げて突出するなどの症状もみられます。

しかし、中には亜脱臼を引き起こしていても痛みを感じず、普通に可動することが可能な場合もあります。

肩鎖関節脱臼はスポーツが原因になりやすい?

ラグビー続いてこちらの項目では、肩鎖関節脱臼の原因になりやすいスポーツや、スポーツ以外での原因について紹介していきます。

スポーツをしている方はもちろん、肩鎖関節脱臼の原因について詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみて下さい。

2-1.肩鎖関節脱臼の原因になりやすいスポーツ

肩鎖関節脱臼の原因になりやすいスポーツとしては、柔道・ラグビー・アメフト・レスリングなどのコンタクトスポーツが挙げられます。

肩に衝撃を受けることが原因となって肩鎖関節脱臼を引き起こします。

また、自転車競技やスキーなどで転倒することが原因となることもあります。

とっさに手をつくことができずに肩や肘から地面に転倒してしまうと、脱臼のリスクが高まります。

2-2.肩鎖関節脱臼のスポーツ以外の原因

肩鎖関節脱臼のスポーツ以外の原因としては交通事故や転倒などが多くあります。

交通事故が原因で肩鎖関節脱臼を引き起こした場合には、骨折などのほかの症状も伴う可能性が高いです。

他にもスポーツ以外の原因には重量物を扱う仕事などもあります。

重たいものを持ち上げたり引っ張ったりすることが原因で発症が考えられます。

転倒が原因での発症は高齢者に多い傾向があります。

小さな段差でもつまずいて転倒する可能性があることを理解しておくことが大切です。

また、子供の手を強く引っ張って歩いたり、腕だけで体を持ち上げたりすることも肩鎖関節脱臼の原因となりやすいです。

子供のいる保護者の方は注意が必要です。

肩鎖関節脱臼にならないための対策

肩甲骨ここでは、肩鎖関節脱臼にならないための対策を、スポーツを行う場合とそうでない場合に分けて紹介します。

肩鎖関節脱臼に原因になりやすいスポーツをしている方や、高齢者の方はこちらをしっかり確認しておきましょう。

3-1.スポーツを行う上で効果のある対策

スポーツが原因で肩鎖関節脱臼を発症しないためには、肩をしっかり保護するプロテクターを着用したりします。

正しい受け身の取り方を身に付けたりすることが効果があります。

特に、転倒や衝突が多いスポーツでは、受け身は非常に重要です。

強い衝撃を直接肩に受けてしまうことで鎖骨を骨折する可能性もあります。

また、スキーやスノボーを行うときは、自分の力量に合ったコースを選択するようにしています。

転倒を未然に防ぐことも効果のある対策の一つです。

3-2.スポーツ以外でも効果のある対策

スポーツ以外では、高齢者の転倒が最も多い原因となっています。

手押し車や杖を使用することで転倒するリスクは大幅に軽減できます。

また、日頃から軽いスポーツなどで運動をして、肩鎖関節の柔軟性を高めておくことも効果があります。

水泳や体操などが始めやすくおすすめです。

水泳や体操は、重量物を扱う仕事をしている方や、負荷の高い筋トレをしている方には是非試してみて下さい。

肩鎖関節脱臼の治療方法

問診最後にこちらの項目では、肩鎖関節脱臼の治療方法について紹介していきます。

肩鎖関節脱臼の原因になりやすいコンタクトスポーツをしている方は、治療方法や回復までの期間を確かめておきましょう。

4-1.肩鎖関節脱臼の治療方法

肩鎖関節脱臼を発症してしまうと、原因に関係なくスポーツや労働に制限をして治療に専念することになります。

肩鎖関節脱臼は、捻挫や亜脱臼の場合は装具を着用して固定する方法で治療を行います。

脱臼を起こしている場合には手術をすることがほとんどです。

手術を行うことで、痛みの原因となっている損傷部を修復することができるので、痛みは大幅に軽減されます。

手術後から4週間ほどは装具を着用したままの固定期間となります。

スポーツを行うことや肩周辺を動かすことも禁止です。

4週間から3か月前後には、肩に負担の掛からない動きは許可されます。

徐々に肩鎖関節の動きを回復するためのリハビリを行っていきます。

この時期に無理な動きをしてしまうと、再発の原因となってしまいます。

ですので、スポーツをすることはまだ許可されません。

3か月を過ぎると患部も落ち着き始めるので、少しずつ可動域を広げるためのリハビリを取り組んでいきます。

その後は、本人の回復次第です。

再発の可能性が低いと医師が判断すれば、6ヵ月を目安にスポーツにも復帰が可能です。

まとめ

今回は、スポーツが原因で発症しやすい肩鎖関節脱臼について紹介してきました。

スポーツ以外でも転倒などが原因となることや、スポーツに復帰するには長期間の治療が必要なことが分かりました。

原因となりやすいコンタクトスポーツをしている方は、正しい受け身を身に付けるなどの対策を行ってください。

しっかり対策をして肩鎖関節脱臼を予防しましょう。

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