踵骨骨折とは?原因やその分類、リハビリについてご紹介します

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山城 宏統

「株式会社ビグス 代表取締役」「やましろ接骨院・鍼灸院 総院長」 症状が出ている原因がはっきりしないまま治療することが嫌いです。うちに来ていただいた以上、どうしたら悩みを解決できるのか?その糸口が必ず見つかるよう全力で施術にあたります。柔道整復師という職業を子どもが目指したい職業にランクインさせることが目標です!

踵骨(しょうこつ)骨折とはかかとの骨を骨折することを指しますが、かなり重度の骨折であるというイメージしかわかない方が多いのではないでしょうか。

この記事では踵骨骨折を起こす原因や症状、重症度における分類についてご紹介します。

回復に向けてどのような治療やリハビリが必要なのかを解説していきます。

踵骨骨折の概要

はじめにこの項目では、踵骨骨折とはどのような骨折を指すのかわからない方のために、その原因や症状も含めて分類、解説します。

1-1.踵骨骨折の概要

踵骨とは足の内側後面にあり、かかとを形成している骨のことです。

複雑な形状をしており、関節面の占める割合が大きいのが特徴的と言えるでしょう。

この踵骨に強い衝撃が加わり、骨折をきたすことを踵骨骨折と言います。

通常踵骨骨折をすると痛みでかかとに体重をかけることはできなくなります。

1-2. 踵骨骨折の原因

踵骨骨折の主な原因は、高い位置からの転落や交通事故などでかかとに大きな衝撃が加わり、打撲をきたすことです。

一度の衝撃で踵骨骨折に及ぶこともありますが、アスリートの方などにはスポーツによって繰り返し踵骨に負荷がかかることによっておこります。

踵骨疲労骨折が見られることもあります。

1-3.踵骨骨折の症状の分類

踵骨骨折の主たる症状はかかとの

・強い疼痛

・発赤

・圧痛(かかとを押した時の痛み)

・足首を動かした時の痛み

・皮下出血

などに分類されます。

このためかかとに体重がかけられなくなり、歩行に支障をきたすことが多いでしょう。

1-4.踵骨骨折の検査・診断

踵骨骨折が疑われる場合、できるだけ早急に受診することが大切です。

けがをした時の状況や現在の症状をなるべく詳細に医師に伝えましょう。

医師はこの問診による症状を分類し、圧痛の有無の確認、X線検査(レントゲン検査)などの結果を踏まえて診断します。

骨折部位の詳しい確認のため、CT検査をする場合もあります。

踵骨骨折の分類

続いてこちらの項目では踵骨骨折との診断が下った場合、重症度に応じてどのように分類されるのかを見て行きましょう。

踵骨骨折は踵骨の複雑な形から治療困難な骨折の1つに分類されます。

そのため踵骨の正確な形状を理解した上で、より詳細に症状を把握するためにこのような分類法が生まれました。

踵骨骨折の分類法をご紹介します。

2-1.関節内骨折か関節外骨折か

踵骨骨折は後距踵関節に骨折線が入るかどうかで関節内骨折・関節外骨折の2種類に分類されます。

関節外骨折と分類される主な踵骨骨折は

・踵骨突起骨折

・骨折が踵立関節に及ぶもの

です。

逆に関節内骨折と分類される主な踵骨骨折は

・転位のないもの

・舌状型

・陥没型

・載距突起単独骨折

・粉砕型

です。

2-2 関節内骨折の分類法、Essex-Lopresti分類

関節内骨折に分類された踵骨骨折の方が一般的に、予後があまり良くないとされます。

そのためさらに関節内骨折はEssex-Lopresti分類(エセックス・ロプレスティ分類)という分類法で細分化されるのです。

この分類法は距踵関節の転位の機序から行うもので、舌状型骨折・陥没型骨折の2種類に分類されます。

舌状型骨折とは踵骨隆起と後距踵関節が一体となって起こるという特徴があります。

陥没型骨折は後距踵関節面の一部もしくは全部が踵骨隆起とは独立して骨折するという特徴があるのです。

この分類はさらにⅠ度~Ⅲ度の重症度(Ⅲの方が重症度が高いです)に分類され、治療法の選択に役立てられます。

踵骨骨折の治療、リハビリ

続いてこちらの項目では踵骨骨折の重症度による症状の分類が終わったところで行う治療やその後の後遺症、リハビリについて説明します。

3-1.踵骨骨折の治療法

踵骨骨折の治療法は保存療法、手術療法の2つです。

保存療法とは

・徒手整復(骨片を可能な限り元の状態に戻す)

・大本法(牽引)

・ギプス・テーピング(固定)

などに分類され、主に関節外骨折の方に適用されます。

手術療法とは

・Westhues法(骨を持ち上げた状態で固定)

・プレート固定(プレートとスクリューで固定)

などに分類され、主に関節内骨折の方に適用されます。

腫れがあると縫合困難や感染症などを引き起こす場合があるので、7~10日ほど様子を見てから行う場合が多いようです。

治療期間ですが保存療法の場合リハビリ期間も含めて、完治までには時間を要します。

手術療法の場合、術後6週ほどから部分的に荷重をかけたリハビリを開始し、10~12週目ごろには通常歩行が可能となります。

3-2. 踵骨骨折の後遺症、リハビリについて

踵骨骨折には後遺症を伴う場合が多くあり、それを防ぐためにもリハビリは重要です。

後遺症の主な症状は

・変形癒合

・荷重時痛

・関節拘縮

・骨委縮

・足肢の変形

などに分類されます。

それぞれの後遺症を起こさないためにさまざまなリハビリが存在します。

リハビリの中でまず腫脹を予防する初期対応として行われるのが安静(rest)・冷却(icing)・圧迫(compression)・挙上・(elevation)の頭文字を取ったRICE処置です。

その後は保存療法でも手術療法でもほぼ同じ内容のリハビリをこなしていくのですが、保存療法の場合は足首を固定する期間があるので、足首の拘縮が起こりやすくなります。

そのため踵骨骨折の主なリハビリは

・関節を動かすリハビリ

・筋力増強運動のリハビリ

・歩行練習のリハビリ

・バランス練習のリハビリ

の4つに分類されますが、保存療法の方は関節を動かすリハビリに力を入れるのが望ましいでしょう。

保存療法の方は必ずと言っていいほど足首が硬くなりますが、これを補うのが足指のリハビリです。

・足指でタオルをつかむリハビリ

・足指でお手玉をつかむリハビリ

・足指でビー玉をつかむリハビリ

など、足指全体に負荷をかけるリハビリをやってみましょう。

また筋力増強運動のリハビリ、歩行練習のリハビリ、バランス練習のリハビリの目的は、生活に必要な動作を少しずつ習得していくということにあります。

リハビリに伴う痛みや不安は、理学療法士の先生が二人三脚で寄り添ってくれます。

早期回復を目指すためにもリハビリには前向きな気持ちで取り組むようにしましょう。

まとめ

踵骨骨折は大きく関節外骨折・関節内骨折に分類され関節外骨折なら保存療法です。

関節外骨折なら手術療法で回復に向けた治療を行うことがわかりました。

そして後遺症をできるだけ起こさないためにも、リハビリには積極的に取り組むようにしましょう。

踵骨骨折におけるリハビリは長い道のりとよく言われます。

リハビリの専門家である理学療法士の先生を信頼し、気長に根気よく続けていくことが大切です。

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