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山城 宏統

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この記事では、ももの裏側の筋肉のハムストリングの肉離れについて紹介していきます。
このハムストリングの肉離れは、多くのアスリートのみならず、一般の方でも起こることのある肉離れです。
走っている最中にいきなりももの裏側の筋肉に激痛が走ります。
地面を転がりこんでしまうような経験はありませんか?
今回はそのハムストリングの肉離れについて解説していきます。
ハムストリングとは?
まずはじめに、ハムストリングという筋肉とは何かについて説明していきます。
ハムストリングとは、大腿二頭筋(だいたいにとうきん)、半腱様筋(はんけんようきん)、半膜様筋(はんまくようきん)によって構成される筋肉の総称です。
ハムストリングは、骨盤と下半身全体の動きに影響を与える筋肉です。
ハムストリングは膝の曲げ伸ばしにおいて重要な筋肉です。
骨盤の回転や傾斜や股関節の動きにも作用する筋肉です。
ハムストリング肉離れの原因
ハムストリングの肉離れのほとんどは、急にダッシュする、ダッシュから急に減速する、極端に可動域を広げるといったことにより肉離れが起きます。
スポーツの特にダッシュなどで筋肉が収縮しているときに起こります。
そのときに、正反対の伸ばされる力が加わることによって肉離れが起きます。
どんなシチュエーションであれ、最もハムストリングの肉離れが起こりやすいのは、足を前に振り、前への力を得るときになります。
複数の研究によると、ハムストリングが減速するために大腿四頭筋と股関節の筋肉にブレーキをかけるときだと言われています。
ハムストリングの肉離れを起こす原因として以下の点も挙げられます。
・筋肉の疲労
・筋肉の柔軟性低下
・ウォーミングアップ不足
・大腿四頭筋とハムストリングの筋肉のバランスが悪い
・間違ったランニングフォーム など
ハムストリング肉離れの症状
ハムストリングの肉離れが起きたときは、鋭く力が抜けるような痛みが出ます。
場合によってはプチッと筋肉が切れたような断裂音が聞こえることが肉離れにはあります。
また、痛みがない側のハムストリングと比べると、腫れや内出血を肉離れでは確認できます。
筋肉を押したときや筋肉に力を入れたときに痛みも出てきます。
肉離れの度合いが重症であった場合は、歩くことが困難になることもあります。
その場合は、筋肉を触ると断裂した部分の凹み(陥凹)を確認できることが肉離れの特徴です。
ハムストリング肉離れの診断
ハムストリングの肉離れの診断では、筋肉を押したときの痛みや腫れ内出血の有無、太ももの太さの左右差を確認します。
また、膝を曲げる力が低下していないか、ハムストリングのストレッチで痛みが誘発されないかを確認します。
外来の診察では、超音波診断装置(エコー)を使用して、血腫の有無、筋肉の線維の連続性を確認することで診断します。
より細かく肉離れの筋肉の損傷度合いや回復具合を調べるためには、MRIを使用します。
ハムストリングの肉離れでは重症度を3つの段階に分けられます。
軽度では、歩行できるが痛みがあり、筋肉痛のような痛みがあります。
内出血はなく、完治するまで約4~6週間程度かかります。
中等度では、痛みが強く、歩行が困難で内出血あります。
後ろから蹴られたような感じがします。
完治するまで約6~8週間程度かかります。
重症では、痛みがかなり強く、受傷時から歩行ができなくなります。完治までは約12週間程度かかります。
ハムストリング肉離れの治療法
原則、ハムストリングの肉離れでは手術の必要はほとんどなく、主に保存療法を行います。
ハムストリング肉離れの受傷初期のころはRICE処置を行います。
RICE処置とは、R:安静(Rest)、I:アイシング(Icing)、C:圧迫(Compression)、E:挙上(Elevation)のことを言います。
炎症を抑え、痛めた筋肉の安静を図り、筋肉の組織の回復に努めます。
歩くのが困難な場合は松葉杖を使ってなるべく痛めた側へ体重をかけないようにします。
炎症が落ち着いたら、筋肉を押したときの痛みや腫れ内出血、太ももの太さの左右差、ストレッチでの痛みの度合いを確認します。
その後、ハムストリングの筋肉に負担がかからない範囲で、筋力強化やストレッチを開始します。
筋力や柔軟性を回復させていきます。
スポーツに復帰する際には、筋肉を押したときの痛みやストレッチをしたときの痛みがなくなっていることが必須になります。
超音波検査で血腫がなくなっていることも復帰の目安になります。
ハムストリング肉離れの再発防止と予防
ハムストリング肉離れの再発防止、予防のためには原因でもあった以下の点を改善することが必要になります。
・筋肉の疲労
・筋肉の柔軟性低下
・ウォーミングアップ不足
・大腿四頭筋とハムストリングの筋肉のバランスが悪い
・間違ったランニングフォーム など
まずは十分なウォーミングアップ、クールダウン、ストレッチを習慣化して行うことが大切です。
ストレッチは決められた種目だけではなく、柔軟性の変化を考慮しながら運動前、後ともに行いましょう。
痛みの度合いも考慮しながら運動の強度やストレッチの強さを上げていけると良いでしょう。
まとめ
ハムストリングの肉離れでは痛みがなくなったからといってすぐに運動を再開すると、再び肉離れしてしまう可能性があります。
痛めた筋肉の筋力回復や筋肉の柔軟性向上し、徐々に強度を上げていきましょう。
症状によって肉離れの度合いが変わってくるため、どうしていいかわからない場合は、ご相談でも大丈夫ですのでご連絡お待ちしております。
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