山城 宏統
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今回の記事では、内側半月板損傷、外側半月板損傷の2つについてこれから紹介します。
日常生活の中でも、膝関節が伸ばせなくなってしまった経験のある方はいらっしゃいませんか?
それはもしかしたら膝関節の半月板損傷の可能性があるかもしれません。
今回はその膝関節の半月板損傷について解説していきます。
膝関節の半月板とは
膝の半月板は、膝の関節の中にあり大腿骨(だいたいこつ)と脛骨(けいこつ すねの骨)の間にある軟骨です。
膝の関節の内側、外側にそれぞれ1つずつ存在します。
膝関節の半月板は関節に加わる体重の負荷を分散させるクッションの役割があるります。
他には、関節の位置を安定にする働きをしています。
膝関節の半月板が傷ついてその機能が損なわれると、運動時に膝関節の痛みが起こり関節に負担がかかります。
それによって、変形性膝関節症(膝のすり減り)になる危険性もあります。
膝関節半月板損傷の原因
膝関節半月板損傷の原因としては、外傷性と変性断裂があります。
外傷性では、スポーツなどのケガから生じる場合です。
ストップやターンなどスポーツ中に痛めることが多く、ジャンプなどの着地の際に損傷することがあります。
変性断裂では、加齢により傷つきやすくなっている半月板に微細な外力が加わって損傷する場合です。
外傷と関係なく生じるものの中に、円板上半月(生まれつき半月板が大きく分厚いため関節の中でひっかかりやすい)の場合もあります。
一般的に膝関節の半月板はアルファベットのCのような形をしています。
日本人などのアジア人は、先天的にC型の中央のくぼみがありません。
脛骨関節面の大半に覆いかぶさる円板上半月が多いと言われています。
円板上半月では、一般的な半月板と比較して線維の配列がまばらです。
そのため、大きなきっかけがなくても、損傷を受けることが多いとされています。
膝関節半月板損傷の症状
膝関節半月板損傷の症状は、膝関節を深く曲げたときの痛みがあります。
そして、膝関節の引っ掛かり感が特徴的な症状です。
受傷後すぐは関節に水が溜まり、膝関節が腫れることもあります。
前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい)損傷と合併した場合は、関節に血腫(血の塊)を伴い、半月板のみの損傷と比べ腫れが強くなります。
損傷した膝関節の半月板が大きく不安定な場合は、半月板が関節内に引っ掛かることがあります。
半月板が膝関節の引っ掛かることによって、膝関節が完全に伸びなくなるロッキングと呼ばれる症状が起きることもあります。
膝関節半月板損傷の検査・診断
膝関節半月板損傷が疑われる場合は、徒手で膝関節半月板にストレスをかけることで痛みや感覚を再現させる検査を行います。
また、レントゲン検査やMRI検査などの画像での検査も行います。
レントゲン検査では、膝関節半月板損傷に伴う関節症の変化について確認します。
MRI検査は、膝関節半月板損傷の診断率が高く、有用性が高い検査だと言われています。
損傷を受けた膝関節半月板の形態は、縦断裂や横断裂、水平断裂などさまざまです。
MRI検査によって、どのような膝関節半月板損傷が起こっているか把握することができます。
膝関節半月板損傷の治療
膝関節半月板損傷の治療は保存療法と手術療法の2つに分けられます。
手術療法ではさらに、切除術と縫合による修復術に分かれます。
膝関節半月板の損傷があるからといって、すべてが手術になるわけではありません。
早期に手術が必要な場合は、痛みに加え半月板の引っ掛かりで膝関節が動かないなどの症状がある場合です。
また。痛みが長く続き、繰り返し水が溜まるなどの症状がある場合です。
スポーツや日常生活、職業上大きな支障がある場合は手術が必要になります。
保存療法では、患部に負担をかけないように可能な範囲で膝関節の安静を保つことが基本です。
強い痛みがある場合は、痛みや炎症を抑える塗り薬や飲み薬を使います。
膝関節に多量に水が溜まった場合は、針を刺して水を取り除きます。
膝関節半月板の血の巡りが良い部位では、自然に治る場合もあります。
ですので、まずは保存療法を選択されることが多いです。
手術療法では、手術技術の進歩により、小さな傷から半月板の損傷部位のみを切除して行う方法が一般化しました。
この方法では手術直後から歩行が可能で、手術後1週間ほどで日常生活に支障が出ない程度まで回復します。
縫合して修復する場合のメリットは、膝関節半月板の機能が損なわれないことです。
しかし、デメリットとして、再断裂の危険があることとリハビリ期間が長くなることが挙げられます。
膝関節半月板切除後はサポーターなどの装具での固定は不要です。
早期から可動域訓練を行います。
手術後より荷重を許可しますが、手術翌日は松葉杖の使用が勧められます。
リハビリは内側半月板か外側半月板かによって異なります。
復帰まで内側では6~8週間、外側では3~4カ月かかります。
膝関節半月板縫合術後には少なくとも2週間は装具での固定が必要になります。
手術後は2~3週間、免荷(体重をかけない)が必要なため、松葉杖を使用します。
復帰は縫合部位によって異なりますが4~6カ月かかります。
まとめ
いかがでしたか?
膝関節半月板損傷では症状が軽かったからといって、軽視せずにしっかり検査や診断を受けることをおすすめします。
しっかり検査や診断を受けることによって、その後の重症化を防ぐことにも繋がります。
どうしていいかわからない場合は、ご相談でも大丈夫ですのでやましろ整体院でご連絡ください。
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