実際はどういう症状かよくわからない!骨折の総論についてご紹介!

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山城 宏統

「株式会社ビグス 代表取締役」「やましろ接骨院・鍼灸院 総院長」 症状が出ている原因がはっきりしないまま治療することが嫌いです。うちに来ていただいた以上、どうしたら悩みを解決できるのか?その糸口が必ず見つかるよう全力で施術にあたります。柔道整復師という職業を子どもが目指したい職業にランクインさせることが目標です!

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この記事では、ケガの骨折について紹介していきます。

よく耳にはするけれど、骨折自体がどのようなもの、症状かわからないという方も多いと思います。

今回はその骨折について細かく解説していきます。

骨折とはなにか?

骨折とは、何かしらの外力が加わることによって骨が完全に、または部分的に連続性を失った状態のことです。

大きな外力によって起こることもあれば、軽い外力によって起こる骨折もあります。

健康な骨は骨折しにくく、骨量が減少し骨がもろくなった場合は軽い外力によっても骨折します。

骨折はその状態、症状により、さまざまな分類がされています。

そもそも骨とは、身体の支持や臓器の保護、カルシウムの貯蔵、血を造るなどの働きがあります。

骨折を起こすことにより、その働きにも支障を起こしてしまうこともあります。

骨折は転倒や老化によっても起こりうるため、介護予防の観点からも注目されています。

骨折の原因

骨折の原因の多くは外傷性によるものです。

しかし、それ以外にも骨折の原因となるものがあります。

骨折の原因は大きく3つに分けられます。

1つ目は、外傷によるものです。

転倒や転落、衝突、交通事故など何かしらの外力が加わって外傷を起こした際に起こる骨折です。

2つ目は、病気などによるものです。

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)や骨腫瘍(こつしゅよう)などの病気や症状が原因となります。

骨の強度が低下することで起こる骨折です。

3つ目は、疲労によるものです。

過度なスポーツや運動などにより起こります。

疲労が蓄積し力が加わることで小さなヒビがたくさん発生し起こる骨折です。

日常生活で注意をしていれば防げるものも多いのです。

骨折を防ぐためには原因をあらかじめ把握しておくことも大切です。

骨折の症状

骨折時にみられる症状には、骨折の特有な症状と一般にケガにもみられる症状があります。

多くの症状がみられますが、まずは骨折の特有な症状から解説していきます。

骨折の特有な症状として、異常可動性(いじょうかどうせい)、軋轢音(あつれきおん)、転位と変形があります。

異常可動性とは、関節ではない部分に関節のような可動性が生じる症状です。

これは、骨折した際は骨が2つ以上に分かれます。

骨の支持性がなくなることによって、折れたところが動いてしまうためです。

軋轢音とは、骨折したところを押すとギシギシやボキボキなど、骨折した骨同士がこすれている症状です。

ただ耳で聞こえるものではなく、施術者が触知できるものが多いです。

転位と変形とは、骨折した骨がずれたり曲がったりします。

骨折したところの見た目の形が変わっている症状を言います。

この3つが骨折の特有の症状で骨折が起こった際にはこの症状がみられます。

一般にケガにもみられる症状としては、痛みや痺れ、腫れ、内出血があります。

骨折を起こすと骨の表面にある神経が集中している骨膜(こつまく)が破壊され痛みや痺れといった症状が起こります。

骨折時の痛みは骨折部に限定した、押しての痛みがわかりやすい症状です。

痛みのために動きを制限されることも多くあります。

また骨折を起こすと、折れた部分から出血が起こり、骨折部を中心に内出血や強い腫れが起こります。

この出血や腫れは、はじめは骨折部のみですが徐々に近くのほかの場所へも広がっていきます。

骨折の症状は、一般にケガの症状でも骨折を疑う重要な症状です。

もし、起こった際の状態把握がとても大切です。

骨折による後遺症

骨折では骨折により神経や血管を損傷することもあり、最悪の場合死に至ることもあります。

高齢者では、骨折により寝たきりになります。

それに伴う認知症や肺炎といった症状のケースも稀ではありません。

これらに加えて、骨折の後遺症をみていきましょう。

〇骨壊死(こつえし)

骨折により一部の血行が遮られ、壊死を起こすことがあります。

骨壊死を起こすと、偽関節(ぎかんせつ)や慢性炎症といった症状、運動機能の障害の原因となります。

部位によっては重篤な後遺症や症状が起こることもあります。

〇変形治癒(へんけいちゆ)

骨折したときのずれがしっかり整復、矯正されていない場合や固定が不十分でまたずれてしまいます。

もし、そのままですと骨が曲がったままくっついたものをいいます。

変形治癒を起こすと、周囲の神経や血管、筋や腱を圧迫し正常な機能が損なわれる可能性もあります。

〇偽関節(ぎかんせつ)

骨折箇所の不十分な固定や整復、骨折による骨壊死などにより骨がくっつかない状態をいいます。

骨折した場所にあたかも関節が存在するような可動性を生じる状態をいいます。

骨折の検査・診断

問診骨折が疑われる場合は、レントゲン検査を行います。

骨折の変化がはっきりしない場合や細かな骨折ではMRI検査が有用なことも多いです。

また、きっかけが交通事故や転落、転倒である場合があります。

そのときは、複数箇所骨折している可能性があるためCT検査を行います。

さらに神経の症状が生じている場合には神経のより詳細な症状を評価するためにMRI検査を行います。

 骨折の治療法

アイシング骨折が疑われる場合には、応急処置としてRICE処置を行います。

RICE処置とは、R:安静(Rest)、I:アイシング(Icing)、C:圧迫(Compression)、E:挙上(Elevation)のことを言います。

ケガをしてしまった際は骨や筋からの内出血や腫れ、痛みといった症状を最小限に防ぐことを目的にします。

早期に筋肉の組織の回復に努めます。

また、正しい骨の形を保ちながらギプスなどで固定し患部の安静を保ちます。

骨がくっつくまで経過観察を行います。

ただし骨が変形している場合は、整復を行い、その後固定します。

まとめ

いかがでしたか?

骨は身体を支えているとても重要なものなので、骨折が起きてしまった際は、しっかりと治していくことが大切です。

適切に処置がされないと、その後の日常生活に支障をきたし症状が重篤化してしまいます。

骨折が起きてしまった際の症状を把握しておくことも重要です。

どうしていいかわからない場合は、ご相談でも大丈夫ですのでご連絡お待ちしております。

 

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