山城 宏統
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辛い症状として、肩こり、腰痛で悩んでいる方が多く、男女とも上位を占めています。肩こり、腰痛の原因の多くは姿勢が悪い事が影響していると言われています。
老若男女問わず姿勢の影響として日本人の約8割が猫背と言われています。
外国の方と比べても日本人の猫背の割合は高いです。
日本人は猫背になりやすい?
農耕民族の日本人と狩猟民族の欧米人とでは骨格が違うのは長きに渡る文化の差であり、骨盤の傾き方の違いが現れています。
狩りで速く走ることが必要だった狩猟民族は骨盤が前傾しているのに対して、俊敏な動作を必要とされなかった日本人の骨盤は後傾するようになったということが考えられています。
骨盤が後傾していることを意識しなければ、腰椎が後ろ彎曲して背中が丸まりやすくなる。これが日本人に猫背が多いといわれる理由です。
猫背と言っても種類が何個かあり、体の傾きによって分けられています。
まずは、自分が猫背なのかチェックしてみましょう。
壁に頭(首)・背中・お尻・かかとを付けながら、無理せず自然に立ちます。
次に、「背中」「頭(首)」「腰」の部分が、どのように壁と付くか、また離れるかをチェックします。
猫背の種類は?
①後頭部が壁から離れている方
➁肩が壁から離れている。背中と腰の間に手のひらがまったく入らない方
③背中と腰の間に手のひらを通しても余裕がある方
①の方は、首猫背型
スマートフォンやパソコンなどを長時間見ることで頭の位置が前にずれて、首の後ろの筋肉が疲れやすくなります。
頭を正しくない位置で支え続ける為、肩こりの原因になります。
➁の方は、背中猫背型
一般的な「猫背」はこのタイプ。肩甲骨が外に広がり、肩が前に出てくることで背中が丸くなります。
背中が丸くなることによって、呼吸が浅くなり、肺活量が低下し、基礎代謝量が減ることによって、太りやすくなってしまいます。
③の方は、お腹猫背型(反り腰)
上半身から腰にかけて背骨が強いS字のカーブを描く猫背。腰に強い負担がかかります。
負担がかかることにより、腰痛や股関節痛などの原因にもなります。
運動不足や老化などで背骨を支える筋肉が衰えてくることも、猫背の大きな原因の1つです。
猫背による肩こり、腰痛の関係性は?
運動不足や老化などで背骨を支える筋肉が衰えてくることも、猫背の大きな原因です。
仕事やプライベートも含め、スマートフォンやパソコンを長時間使い続けることで頭を支えている筋肉に負担がかかり、肩こりや頭痛、うつ病などに発展していく可能性も出てきます。
猫背になると顔と肩甲骨が常に前に出ている状態になります。
その姿勢を維持していると、背中の肩甲骨まわりの筋肉に負担がかかり、
血流も悪くなり、肩こりになりやすくなるのです。
少し前かがみになるだけで椎間板にかかる圧力は、ほぼ倍に増します。
猫背の人は横になっているとき以外は常に前かがみの状態ですから、かなりの圧力が腰にかかり続けていることになります。
この結果、腰にかかる負担を分散して受け持っている腹筋、椎間板、背筋のバランスが崩れ腹筋よりも筋力が弱い背筋は耐えきれなくなって腰痛が起こります。
他にも、高齢者の猫背の原因は、疾患(特に骨粗しょう症をベースとした脊椎圧迫骨折)の場合も多くありますので注意してください。
猫背は内臓にも負担がかかります。胸や肋骨が圧迫されることで、呼吸が浅くなります。脂肪を燃焼するために必要な酸素が足りなくなるため、太りやすくなってしまいます。
姿勢の悪さや内蔵に悪影響を与える猫背は、悪化すると大怪我を引き起こします。背骨が前に倒れた状態で前かかがみになると、背骨が潰れて骨折することもあります。
猫背だと骨盤が常に後傾していることが多くなり、お尻の筋肉を使わない生活になる為段々とお尻のお肉が垂れてきてしまいます。
只でさえ年齢と共に垂れやすいお尻ですが、最近では若い方でも猫背が原因でお尻が垂れている人を多く見かける様になりました。
1度垂れしまったお尻を元のピンと張った綺麗なお尻に戻すにはそれなりの努力が必要となるので、出来ることならばお尻が垂れずらい生活を送るのをおすすめいたします。
また、腰の筋肉に負担がかかることで足先などへ流れる血流も悪くなりがちになります。足先へ行く血流が悪くなればそれだけ足先は冷えてしまい冷え症などの原因にもなりえるので気を付ける様にしましょう。
良い姿勢とは?
横から見て、耳、肩、股関節部、くるぶしが一直線になるのが理想です。壁と腰の間に手のひらが入るほどの隙間があるとよいです。
人の背骨は緩やかなS字に弯曲しており、背骨が緩やかなS字を描き、上半身は顎を軽く引いて背骨を伸ばし、お腹を引っ込めるようにすると正しい姿勢になります。
お家でできる体操
1.息をゆっくり吐きながら首を上下左右に5秒ずつ傾けます
2.首をゆっくり回します。左右5週ずつ回しましょう
3.肩甲骨を内側に寄せるように、肩を10回ゆっくり回します
4.息をゆっくり吐きながら上半身を左右にねじります。1回5秒、左右2~5回ずつおこないます
5.足を肩幅に開き、膝を左右交互に持ち上げます。5回ずつ、2セットおこないます
痛みや違和感がある場合は無理をしないでくださいね。
まとめ
自分の猫背のタイプはおわかりになりましたか?
運動不足、筋力不足、普段の姿勢が大きくかかわってきます。
猫背でいる事で良いことはありません。
早期に改善する事が望ましいです。
運動が苦手、姿勢はどうすればよいかなどお困りの方は、EMSトレーニング、猫背矯正などのメニューがございますので当院へご連絡ください。
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