山城 宏統
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この記事では、東洋医学や漢方薬、つぼ療法についてまとめました。
東洋医学とはいったいなんのことをさすのでしょうか?
東洋医学とは
東洋医学(とうよういがく)とは、東洋起源の伝統医学のことを言います。
「東洋」の範囲が広いことのように、東洋医学に含まれる範囲も広いです。
現在日本の伝統医学業界では、
・古典医学書に基づく薬物療法「漢方医学(かんぽういがく)」
・経穴などを指圧やハリやお灸(きゅう)で刺激する物理療法「鍼灸医学(しんきゅういがく)」
この漢方医学と鍼灸医学を合わせて、東洋医学と呼んでいます。
経穴とは漢方医学の概念で、体の中の異常に応じていきます。
体の表面の特定部位に対応して現れます。
日本では日清戦争のあとから「西洋」と対になる「東洋」という用語が定着したと考えられています。
1950年に日本東洋医学会が設立され、東洋医学という呼び方も一般的になりました。
中国(中国医学)・日本(漢方医学)・朝鮮半島(韓医学)などの中国を起源とする東アジアの伝統医学を東洋医学と呼びます。
西洋医学と東洋医学の違い
2–1.西洋医学と東洋医学の違い
西洋医学(西洋薬)と東洋医学(漢方薬)の違いは、体の治し方にあります。
例えば
(1)工場に機械があり、その機械が故障し止まってしまいました。
(2)止まってしまった原因はネジが外れてしまったことでした。
(3)ネジをはめたらまた動き出しました。
西洋医学の場合は、「そのネジをはめて動き出せば、治った」ということになります。
東洋医学の場合は、
(1)なぜネジがはずれたのかを考えます。
(2)機械のネジは機械全体の振動が大きく、その影響で外れた可能性があります。
(3)そうなると、またネジをはめても外れてしまう可能性があります。
(4)そのため、振動を抑えることを考えます。
東洋医学の場合は、機械を安定化させ、振動を抑えることによります。
ネジが外れにくくなることで、治ったと考えます。
要するに、
西洋医学:即効性を求めて対処する
東洋医学:原因まで追求していく
などの、考え方の違いがあります。
どちらにも利点がありますが、ライフスタイルに合わせて選んでいくことが大切です。
2–2.東洋医学の歴史
東洋医学は古代中国で生まれた考えで、約2000年の歴史を持ちます。
西洋医学の考え方は、7世紀頃に遣隋使(けんずいし)や遣唐使(けんとうし)によって日本に伝わりました。
その後、鎖国などを経て日本独自の東洋医学の考え方が確立されていきました。
明治になると政府が「西洋学を学び、試験に合格した者のみ医師として開業を許可する」という対策を打ち出しました。
東方医学の漢方医であっても、西洋医学の免許がなければ東洋医学の治療ができません。
これが、現在の日本で、西洋医学が主流となった大きな要因と考えられます。
東洋医学・漢方薬の主な特徴
3−1.東洋医学・漢方薬の主な特徴は、
東洋医学・漢方薬の主な特徴①自然科学的で伝統医学
先人の治療経験をいかしています。
東洋医学・漢方薬の主な特徴②心と体
心と体を一体としてみます。
心全体の調和を図る「全人的医療」と言われています
東洋医学・漢方薬の主な特徴③個人の体質や特徴を重視
原因が特定できないものや「未病」の状態でも治療できます
東洋医学・漢方薬の主な特徴④漢方薬
天然物がベースとなった生薬を混合した漢方薬を使用します。
漢方薬は一剤に複数の成分が含まれているため、複数の症状にも効果が期待できます。
西洋医学(西洋薬)のほうが得意である分野では西洋医学(西洋薬)で対応します。
西洋医学(西洋薬)では対応しにくい不定愁訴や検査には表れにくいちょっとした不調は東洋医学(漢方薬)で治療します。
こうすることで治療の幅が広がります。
このような流れ・考え方は確実に現在の医療界に広がっています。
医師が日常診療で漢方薬を使うケースが増えています。
実際に漢方薬と西洋薬の両方の薬を併用することで、有効だった場合が数多くあります。
今では、漢方薬を使用している医師は8割にのぼっています。
3−2.漢方薬と西洋薬の違い
西洋薬はたいてい1つの有効成分で作られています。
1つの症状や病気にたいして強い効果があります。
また、西洋薬のベースとなる西洋医学では、患者の訴えの他に、検査を重視しています。
熱や痛みをとり、治療法を考えていきます。
検査結果や数値などにしっかり洗われるような病気を得意としていると言えます。
一方、漢方薬は一剤に複数の有効成分が含まれているため、多様な症状に効くのが大きな特徴です。
また、漢方薬のベースとなる東洋医学では、患者の訴えや体質を重視します。
その結果に由来する症状・更年期障害などの検査に現れない不調などの治療を得意とします。
症状だけでなく、一剤で複数の病気が改善される場合があるのも、漢方薬の大きな特徴です。
3−3.東洋医学とつぼ
「肩が凝る」「腰が重い」などの体の不調や疲労回復のためにマッサージや指圧をする人がふえています。
東洋医学では病気をしたり体調が不良になったりするのは全身の「気」と「血」の流れが滞るためだと考えられています。
「気」は目に見えない生命エネルギーです。
「血」は血液やリンパ液などの血液のことです。
この「気」と「血」の流れる道につぼがあります。
体の変調が起きると、触れた時に痛みなどの反応が現れます。
言い換えれば、治療のポイントとなるものです。
このつぼに刺激を与えると、気・血の流れが円滑に戻り、それにつれて体調不良が改善されます。
これがつぼ療法の原理です。
つぼは、全身に361カ所あるといわれています。
正確に場所を知るには知識と経験が必要です。
健康法としてつぼ療法を試すような場合には、まずは症状のある場所をきちんと探してみることです。
押してみて「痛みを感じる」「気持ちがいい」「しこりがある」「くぼんでいる」などがあれば、自分のつぼの目安になります。
まとめ
今回は、東洋医学とくに漢方薬、つぼに関して紹介しました。
私たちの住んでいる日本では西洋医学と東洋医学をうまく組み合わせて治療することが多いです。
つぼ療法を自分自身で試す場合にはきちんと症状の場所を理解しましょう。
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