接触プレーでなくても靭帯を損傷する!?膝の前十字靭帯損傷についてご紹介!

膝の痛み
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山城 宏統

「株式会社ビグス 代表取締役」「やましろ接骨院・鍼灸院 総院長」 症状が出ている原因がはっきりしないまま治療することが嫌いです。うちに来ていただいた以上、どうしたら悩みを解決できるのか?その糸口が必ず見つかるよう全力で施術にあたります。柔道整復師という職業を子どもが目指したい職業にランクインさせることが目標です!

この記事では、激しい運動をしている人に多く発生する膝の前十字靭帯損傷について紹介していきます。

テレビや、ネットニュースなどでスポーツ選手が膝の前十字靭帯損傷を起こしたというのを見たことはありませんか?

今回はその膝の前十字靭帯損傷を解説していきます。

膝の前十字靭帯とは?

膝痛膝の前十字靭帯とは、膝関節のなかで大腿骨(だいたいこつ)と脛骨(けいこつ すねの骨)を繋いでいる強力な靭帯です。

役割としては、2つあり、1つは主に大腿骨に対して脛骨が前へ移動しないように制御(前後への安定性)することです。

もう1つは、捻った方向に対して動き過ぎないようにする制御(回旋方向への安定性)があります。

つまり、膝の前十字靭帯を損傷すると膝は前後方向と回旋方向の安定性が不安定になるという事です。

膝の前十字靭帯損傷の原因

膝の前十字靭帯損傷は、主にスポーツをしている人に起こり、接触プレーや方向転換を伴うスポーツに多く見られます。

膝の前十字靭帯損傷の原因は、接触型と非接触型と2つに分かれます。

接触型では、ラグビーやアメリカンフットボールなどでタックルを受けることにより膝に外力が加わり損傷します。

非接触型では、サッカーやバスケットボールなどのプレー中に転倒や方向転換、ジャンプの着地など膝を捻った際に損傷します。

膝の前十字靭帯損傷の症状

膝の前十字靭帯損傷は、タックルを受けたときやスポーツ動作のストップや方向転換で踏み込んだときに発生します。

膝の前十字靭帯損傷の症状は、それにより膝が強くずれた感覚、プチッと音が鳴ったような衝撃を感じます。

その場に倒れこみ数分間は膝を抱え動けないですが、その後は歩行が可能なことが多いです。

しかし数時間のうちに膝が腫れてきて動きが悪くなります。

そのため、前十字靭帯損傷後はなるべく早くアイシングを行います。

少しでも腫れを最小限に抑えることが重要です。

痛みは膝の外側や膝の裏側に出てくることが多く、膝の関節内に出血がみられることが大きな特徴の一つです。

前十字靭帯損傷のその後の症状としては、2週間程度で痛みと腫れは落ち着き、歩くのに支障もなくなってきます。

ただ踏ん張って身体を支えるのは不安感や怖さが残ります。

日常生活ではあまり困ることはないです。

しかし、直線での動きはスピードを上げられますが、ストップの動作に不安感や怖さが残ります。

不用意にストップ動作をすると膝がずれて脱臼しかけることもあります。

膝の前十字靭帯損傷の検査・診断

前十字靭帯損傷してから少し経つと、痛みと腫れが軽減するため医療機関への受診が遅れてしまう場合があります。

膝の前十字靭帯の正常な緊張がなくなると、関節の安定性がなくなり、膝が容易にガクッと外れるような現象が起きます。(膝崩れ現象)

このような膝崩れをそのまま放置してしまった場合、膝の半月板や軟骨を損傷するリスクが高くなってしまいます。

そのためにも早期の医療機関への受診をおすすめします。

前十字靭帯損傷ではまずは徒手検査で膝の関節の動揺性を確認します。

その後、画像で前十字靭帯の損傷度合いを確認します。

レントゲン検査は骨折の有無の確認に有用ですが、前十字靭帯は写らないためわかりません。

MRI検査により、前十字靭帯の損傷度合いを確認することが必要になります。

膝の前十字靭帯のみならず、他の靭帯損傷、半月板、骨の損傷なども把握できます。

内視鏡の検査も有用ですが、皮膚の切開や麻酔など手術に似たリスクがあります。

膝の前十字靭帯損傷の治療

膝の前十字靭帯損傷の治療では、保存療法ではなく手術療法を行うことが望ましいです。

現在では、自分の他の部位の腱を用いて再建する手術が世界的にもベストな方法とされています。

以前までは人工の靭帯を用いて再建する手術もありましたが、現在ではあまり行われなくなりました。

保存療法では、ギプスや装具で長期間固定して膝に負担をかけない方法があります。

しかし保存療法では、腱が緩みやすく前十字靭帯の機能の回復は難しいとされています。

治療の目的として前十字靭帯の回復、膝周囲の筋力の維持、強化であることから手術療法が推奨されます。

膝の前十字靭帯損傷のリハビリ

前十字靭帯損傷のリハビリでは、手術後2~3週間から装具をつけ、体重をかけての歩行を開始します。

まずはプールでの水中歩行やエアロバイクなど体重負荷の低いものから始めていきます。

それで痛みや腫れがないことを確認したら、ランニングやジャンプなど強度を上げていきます。

同時に膝周囲の筋力の強化、膝関節へ負担がかかる動作を練習していきます。

ここまで問題がなければ最後に、膝周囲のバランス感覚を再教育していき、安定性を高めていきます。

以上で問題がなければ運動やスポーツを徐々に行っていっても大丈夫です。

スポーツの復帰はさまざまですが、最短で6カ月と言われており、一般には1年近くかかります。

まとめ

いかがでしたか?

前十字靭帯損傷は運動やスポーツへの復帰に約1年かかるためです。

中途半端な治療やリハビリでは不安感や怖さが残るのが現実です。

しっかりケガと向き合い、焦らず慎重に治療やリハビリをしていくことが大切です。

どうしていいかわからない場合は、ご相談でも大丈夫ですのでご連絡お待ちしております。

 

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