股関節の痛みとサヨナラ!50代・60代女性に知ってほしい健康ガイド

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林 祐子

やましろ接骨院本院院長株式会社ビグス
やましろ接骨院本院・院長 柔道整復師になり10年以上の現場経験を持っています。まだまだ未熟ですが、怪我をした時や、困った時にまず第一選択肢として、やましろ接骨院を頼ってもらえるような院にするために日々、患者さんの施術にあたっています。また、女性院長ならではの対応を心がけています。女性にしかわからない悩みなどなにかあった時には頼ってください。 柔道整復師にしかできないことを、患者さんに還元していきます!!

今回は、股関節の痛みや不具合について詳しく解説いたします。
特に、50代・60代の女性に多い股関節の変形について、原因や症状、治療方法、そして変形を予防するためのポイントについてお話しします。

股関節の構造

股関節は、体の中で最も大きな関節の一つです。
骨盤と大腿骨(太ももの骨)がつながる場所で、滑らかな動きを可能にするために関節面は軟骨で覆われています。この軟骨はクッションの役割を果たし、骨同士が直接擦れ合うのを防ぎます。
また、股関節は関節包という膜で包まれており、その中には関節液が存在し、関節の滑らかな動きをサポートしています。さらに、股関節の周囲には強力な筋肉や腱があり、股関節の安定性と広範な動きを支えています。

 

股関節の痛みの種類

股関節の痛みにはさまざまな種類があります。代表的なものには以下のようなものがあります:

  1. 変形性股関節症:関節軟骨がすり減り、骨同士が直接摩擦することで痛みが生じる状態です。50代、60代の女性に特に多いです。
  2. 関節唇損傷:股関節の関節唇(リップ)が傷つくことで痛みが発生します。スポーツや外傷が原因になることが多いです。
  3. 腸腰筋炎:股関節の前側にある腸腰筋が炎症を起こすことで痛みが生じます。過度の運動や姿勢の悪さが原因です。
  4. 滑液包炎:股関節周囲の滑液包が炎症を起こすことで痛みが発生します。長時間の同じ姿勢や過度な使用が原因です。

今回は、特に多い「変形性股関節症」について詳しく見ていきましょう。

股関節の変形性股関節症について

変形性股関節症は、股関節の軟骨が摩耗し、骨が直接擦れ合うことで痛みや不快感を引き起こす病気です。50代・60代の女性に多く見られるこの症状は、日常生活の質を大きく低下させることがあります。

股関節の変形する原因

股関節が変形する原因には以下のようなものがあります:

  1. 加齢:年齢を重ねることで軟骨がすり減りやすくなります。特に閉経後の女性はホルモンバランスの変化も影響します。
  2. 遺伝的要因:家族に同じ症状がある場合、遺伝的に影響を受けやすいことがあります。遺伝的要因は、骨の形状や軟骨の質に影響を与えることが知られています。
  3. 過度な使用:長年にわたり股関節に負担をかける運動や仕事を続けることで、軟骨が摩耗しやすくなります。例えば、重いものを持ち上げる作業や高強度の運動を続けることが該当します。
  4. 外傷:股関節の怪我や事故により、関節の構造が変化することがあります。骨折や脱臼などがその例です。

股関節の変形の症状

変形性股関節症の主な症状は以下の通りです:

  1. 痛み:特に動いた時や長時間座った後に股関節の痛みが強くなります。痛みは股関節の内側や前面、時には膝まで広がることがあります。
  2. こわばり:朝起きた時や長時間同じ姿勢でいた後に股関節がこわばる感じがします。動き始めると徐々に緩和されることが多いです。
  3. 可動域の制限:股関節の動きが制限され、足を上げる、曲げる、伸ばすといった動作が難しくなります。靴下を履く、しゃがむなどの日常動作に支障が出ることがあります。
  4. 歩行困難:痛みやこわばりにより、歩行が困難になり、歩き方が変わることがあります。時には、足を引きずるような歩行になることもあります。

股関節の変形の治療方法

変形性股関節症の治療には、以下のような方法があります:

  1. 薬物療法:痛みを緩和するための鎮痛薬や抗炎症薬を使用します。これにより、痛みや炎症を抑え、日常生活の動作を楽にすることができます。
  2. 物理療法:リハビリや理学療法によって筋肉を強化し、股関節の安定性を高めます。特に、周囲の筋肉を鍛えることで関節への負担を軽減します。
  3. 生活習慣の改善:体重管理や適度な運動、姿勢の改善など、日常生活での注意点を指導します。体重を適正に保つことで、股関節への負担を減らすことができます。
  4. 補助具の使用:歩行を補助するための杖や歩行器を使用することで、関節への負担を軽減します。
  5. 手術:症状が重い場合は、人工股関節置換術などの手術が必要になることもあります。この手術により、痛みの軽減や生活の質の向上が期待できます。

変形してしまうとどうなるか

変形性股関節症が進行すると、以下のような状態になる可能性があります:

  1. 強い痛み:安静にしていても痛みが続くことがあります。痛みは慢性的になり、日常生活の多くの場面で不快感を感じることがあります。
  2. 歩行の困難:歩くことが非常に難しくなり、杖や歩行器が必要になる場合があります。歩行距離も制限され、外出が困難になることがあります。
  3. 生活の質の低下:日常生活の多くの動作が制限され、生活の質が大きく低下します。例えば、家事や買い物、趣味の活動が困難になります。
  4. 筋力低下:痛みを避けるために動かなくなると、股関節周りの筋肉が弱くなり、さらに症状が悪化する悪循環に陥ることがあります。

変形をしないためにはどうしたらいいか

股関節の変形を予防するためには、以下のポイントが重要です:

  1. 適度な運動:股関節周りの筋肉を強化し、関節への負担を減らすことが大切です。ウォーキングや水泳、ヨガなどが効果的です。特に、水中運動は関節への負担が少ないためおすすめです。
  2. 体重管理:過度な体重は股関節に大きな負担をかけます。適正体重を維持するよう心掛けましょう。バランスの取れた食事と定期的な運動を心掛けることが大切です。
  3. 正しい姿勢:姿勢を正しく保つことで、股関節への負担を減らすことができます。特に、座る時や立つ時の姿勢に注意しましょう。
  4. 柔軟性の維持:股関節の柔軟性を保つために、ストレッチを日常的に行いましょう。特に股関節周りの筋肉を重点的に伸ばすことで、関節の動きを良くします。
  5. 過度な負荷を避ける:重いものを持ち上げるなどの過度

    まとめ

    股関節の痛みや不具合は、特に50代・60代の女性にとって深刻な問題となることがあります。今回の記事では、股関節の構造から痛みの種類、特に多い変形性股関節症について詳しく解説しました。変形性股関節症の原因や症状、治療方法を理解することは、日常生活での痛みの管理や予防に役立ちます。

    股関節の変形を防ぐためには、適度な運動や体重管理、正しい姿勢の維持が重要です。特に、筋力を保ち柔軟性を高めることは、股関節への負担を軽減し、変形の進行を防ぐ効果があります。また、痛みや不快感を感じたら早めに専門医に相談し、適切な治療を受けることが大切です。

    手術という選択肢もありますが、日常生活での予防と早期の対応が、股関節の健康を維持し、生活の質を高めるための鍵となります。皆様が元気に過ごし、快適な日々を送るために、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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