山城 宏統
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酸素カプセルとは、酸素不足を改善するために考案された健康器具で、カプセル内部の気圧を標準気圧(1気圧)以上にする加圧装置を備えた機器のことです。
酸素は脳だけでなく体の様々な場所で使われるため、全身の健康にも良い影響を与えるとされて、人の身体は酸素が必要不可欠で日々酸素により生体活動が行われたり細胞が活性化したりしています。
現代では、環境汚染や森林伐採などの影響によって酸素量が減少しています。
酸素が不足すると、集中力の低下、思考力の低下、眠気、物忘れなどが起こりやすいと言われています。
酸素カプセルが作り出す酸素は呼吸から取り込む酸素よりもより細かい酸素の為、毛細血管を通り身体の隅々まで酸素がいきわたりますので、その効果を解説していきます。
酸素には2種類があります
私たちの体内には酸素が2種類があります。
①結合型酸素
通常の気圧で普通に呼吸した酸素は、血液中のヘモグロビンと結合して体中の細胞に運ばれます。
血管の約99%が、ヘモグロビンの直径より3 割も細くできているので、「結合型酸素」は体の隅々にまで行き渡ることができず、血流が悪くなりやすいのです。
②溶解型酸素
この酸素は小さいため、細くなった血液やリンパ液にじかに溶け込み、ヘモグロビンの入り込めない抹消組織にまで届きます。
すみずみの細胞にまで酸素を供給するには、この「溶解型酸素」がより多く必要です。
通常の気圧でも「溶解型酸素」は体内に存在するのですが、ごくわずかしかありません。
この「溶解型酸素」量を増やすために、カプセル内の気圧を高めるのです。
ヘンリーの法則による、気体が持つ「気体は気圧の高さに比例して液体に溶け込む」という性質を利用しており、『溶解型酸素』は末梢の細胞にまで酸素供給することができる上、『結合型酸素』のように血中ヘモグロビン量に依存する事もない基づくものであり、医療現場でも「高気圧酸素療法」としてその有効性が確立しているものです。
年齢とともに不足していく健康維持に重要なのが「溶解型酸素」。
高気圧環境によって溶解型酸素を増やし身体の隅々まで酸素を供給し、各細胞が活性化され若返りや健康増進に役立ちます。
体内酸素の約25%は脳に届けられるといわれます。
脳は毛細血管が多い部位ですが、高気圧環境による「溶解型酸素」の増加により活性化されます。
酸素カプセルの効能って?
酸素には、疲れ・痛み・だるさなどの原因である血中乳酸を、炭酸ガスと水に分解して体外へ排出する働きがあります。効率的に酸素を取り入れることで、痛みやだるさを取り除き、疲労回復にいいとされているのです。酸素カプセルで高濃度の酸素を効率よく摂取すれば、短時間での疲労回復も期待できます。
睡眠不足の解消。血中の酸素濃度があがると、副交感神経が優位になりリラックスした状態になります。この状態で眠ると質の良い睡眠が取れ、疲れの回復にもつながります。
スポーツ選手が酸素カプセルを利用するということを聞いたことがあると思いますが、その理由のひとつが自己治癒力の向上です。けがなどで損傷した細胞を再生するためには、多くの酸素を必要とします。酸素が新陳代謝を高め、コラーゲンを産生し、けがの回復を助けてくれるとされています。
美しい肌を保つには、ターンオーバーといわれる古い細胞から新しい肌への生まれ変わりのサイクルが重要とされているのですが、この肌の生まれ変わりのサイクルにも酸素の働きが影響するといわれています。肌細胞付近の毛細血管は、外気などの影響で収縮しやすく酸素が不足しがちです。そこに酸素がいきわたることによって、代謝機能を活性化させ、肌の生まれ変わりを促進するとされています。血行が促進されることによって、顔色がよくなったり、肌のハリを感じます。
酸素には、「リパーゼ」という脂肪分解酵素を活性化させる働きもあります。酸素を多く取り込む有酸素運動がダイエットによい、というのはこういうことだったのですね。また、脳に酸素を大量に取り込むことで、「レプチン」という脂肪量を調整する脳内物質が増えるといわれています。この物質が正常に働くと太りにくい体質につながるということです。
二日酔いは、アルコールが分解される過程で発生する有害物質アセトアルデヒド。それが排出されず体内に残るため二日酔いになります。血液中に酸素が十分に供給されると、アセトアルデヒドを素早く分解してくれるため、頭痛や気分の悪さが解消します。また、お酒を飲む前に酸素カプセルを使用することで、肝機能、血中酸素濃度が向上し悪酔いしにくくなります。
アセトアルデヒドとは、体内に入ったエチルアルコール(お酒)は、肝臓内で毒性のあるアセトアルデヒドになった後、身体に無害な酢酸になります。酢酸は肝臓から血液にのって更に分解されエネルギーになり二酸化炭素や水になります。その後、尿として体内から排出されます。アルコールは、2割が胃、8割は小腸で吸収され、吸収されたエチルアルコールは血液にのって流れていきます。
酸素カプセルの注意点
酸素カプセルには誰でも入れるわけではありません。
- 心臓、脳に疾患のある方(特にシャント術後の方)
- インシュリンを使用している方、低血糖の方
- 耳、喉、鼻、呼吸器に疾患のある方
- 妊娠中の方、またその可能性がある方
- 自然気胸の既住のある方、開胸術後の方
- 耳抜きができない方
- 酒に酔っている方
- ペースメーカーを入れている方
- 閉所恐怖症の方
このような症状のお持ちの方は酸素カプセルの使用をお断りする事がございます。
まとめ
酸素カプセルは、気圧の高い酸素カプセル内で、体内に酸素を効率良く取り入れることができますので、30分~1時間半程度と短い時間の利用で、3~4時間くらい眠った場合の睡眠効果に相当するリフレッシュ効果を得ることができると言われています。
仕事の疲れやストレス、集中力の低下、スポーツの怪我の早期回復、アンチアイジングなど様々な効果がみられるのでオススメです.
お子様からご年配の方までご利用になれます。
ご興味のある方は是非、当院まで気軽にお問い合わせください。
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