
山城 宏統

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この記事では、指に痛みやしびれの症状が起きる手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)について、分かりやすく解説していきます。
また、手根管症候群の主な原因や、発症を予防するための対策も紹介します。
指にしびれなどの症状が起きている方は必見です。
この記事で手根管症候群の知識を身に付けて、正しい方法で症状が発症することを予防しましょう。
手根管症候群とは?
はじめにこちらの項目では、手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)とはどんな疾患で、どのような症状が起きるのかについて紹介していきます。
症状は段階的に紹介していきます。
すでに指にしびれなどの症状がある方は、自分と照らし合わせながら確認してみましょう。
1-1.手根管症候群とはどんな疾患?
手根管とは、手首の手のひら側にある靭帯や骨によって囲まれた親指ほどの太さのトンネルです。
この狭いトンネルの中に正中神経(せいちゅうしんけい)と指を動かすための腱が通っています。
手根管症候群は、この手根管が圧迫されている状態の疾患名です。
正中神経が圧迫されることで指にしびれなどの症状が生じます。
1-2.手根管症候群の主な症状
手根管症候群の症状は、段階的にしびれが生じる指が増えていく傾向があります。
発症初期の症状としては示指(人差指)や中指にしびれや痛みなどの症状がみられます。
症状が進行していくと、小指以外のすべての指にしびれや痛みの症状が起きます。
さらに悪化すると母指(親指)の付け根にある筋肉(母指球筋)が低下します。
しびれなどの症状は夜間、とくに明け方に生じることが多くあります。
痛みの症状がつらくて睡眠を十分に摂れない場合もあるほどです。
症状が悪化して母指球筋が委縮してしまうと、日常生活でも指を使うことが難しくなります。
ボタンをかける・箸をもつ・字を書くなどの動作を自由にできなくなる場合があります。
手根管症候群の症状は手を強く振ったり、指を曲げ伸ばしたりすることで少し症状が楽になります。これは手根管内部で圧迫されている神経が運動によって循環が良くなり、圧迫が改善されるためです。
手根管症候群の主な原因
続いてこちらの項目では、手根管症候群の主な原因について紹介していきます。
また、手根管症候群の症状が起きやすい人も紹介します。
指にしびれなどの症状がみられる方は自分と比較しながら読み進めていきましょう。
2-1.手根管症候群の主な原因
手根管症候群の症状を発症する原因には、骨折や腫瘤(しゅりゅう)などの他の疾患の影響を受けたものです。
日常生活やスポーツなどでの手や指の使いすぎなどが挙げられます。
また、女性の場合は妊娠による手や指のむくみなども原因になりやすいです。
男性の場合は重量物で手のひらが圧迫され続けることが原因になりやすいです。
しかし、手根管症候群の発症は、原因が明らかではない急に起こるものが一番多くなっています。
2-2.手根管症候群になりやすい人は?
突発的にしびれの症状が起きることが多い手根管症候群です。
発症は女性によくみられ妊娠期から出産期までや、更年期の女性に症状が起きやすい特徴があります。
その中でも、更年期の女性は発症率が高いため、指にしびれの症状が起きないために日頃から対策を行うことが大切です。
手根管症候群を予防する2つの対策
次にこちらの項目では、手根管症候群を予防するための対策を2つ紹介したいと思います。
手根管症候群が発症しやすい女性の方や、重労働者の方はこちらを参考にして積極的にしびれを予防しましょう。
3-1.手根管症候群の対策①手のひらや指のストレッチ
手根管症候群を予防するためには、手のひらや指をこまめにストレッチすることです。
血行を促進することが効果があります。
血行が悪いと手や指がむくみやすくなってしまい、手根管症候群の原因になりやすいです。
とくに、編み物など指を使う細かい作業をしているときは、血液の循環が悪くなりやすいのでストレッチを行うようにしましょう。
3-2.手根管症候群の対策②手を使い過ぎない
手根管症候群の原因として考えられる手の使い過ぎとは、パソコン作業による指の使い過ぎです。
ほかには、重量物を扱うことによる手のひらへの負担の掛け過ぎなどがあります。
手や指を使いすぎることで、手根管症候群以外にも腱鞘炎(けんしょうえん)などの疾患を発症してしまう可能性があります。
適度な休憩をはさみながら作業を行いましょう。
手根管症候群の治療方法とリハビリ法
最後にこちらの項目では、手根管症候群の治療方法とリハビリ法について紹介していきます。
指にしびれなどの症状があり、手根管症候群の疑いがある方は、治療方法をきちんと確かめておきましょう。
4-1.手根管症候群の治療方法
手根管症候群の治療は痛みやしびれの症状を解消するために、痛み止めを投薬します。
鎮痛剤を注射したりすることがあります。
手や指の固定をすることは少なく、使い過ぎに注意しながら回復を待つ保存療法が主流です。
しかし、母指球筋がやせてしまっている場合や、腫瘤がある場合などは内視鏡を用いた手術を行うことがあります。
4-2.手根管症候群のリハビリ法
手根管症候群では、保存療法で治療することがほとんどなため、リハビリを行うことが早期の症状改善につながります。
もちろん手や指を使いすぎることは逆効果です。
安静にするより日常生活でも使うことで、圧迫されている神経や腱の正常な働きを助けることができます。
また、回復後もストレッチを続けることで、再発の予防にもなるのでより効果があります。
まとめ
今回は、指にしびれなどの症状が起きる手根管症候群について紹介してきました。
更年期の女性によく発症することや、予防や治療のためにも手や指のストレッチは効果があることが分かりました。
更年期を迎えた女性や、指や手に負担を掛けやすい仕事をしている方は、手根管症候群についてきちんと理解して、発症しないように予防を行っていきましょう。
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