テニス肘(上腕骨外側上顆炎)が起きる理由とその対策を分かりやすく解説

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山城 宏統

「株式会社ビグス 代表取締役」「やましろ接骨院・鍼灸院 総院長」 症状が出ている原因がはっきりしないまま治療することが嫌いです。うちに来ていただいた以上、どうしたら悩みを解決できるのか?その糸口が必ず見つかるよう全力で施術にあたります。柔道整復師という職業を子どもが目指したい職業にランクインさせることが目標です!

テニスをプレーしたことがある方なら一度は耳にしたことがあるテニス肘(テニスエルボー)ですが、その正式な病名は「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」と言います。
この記事では、この上腕骨外側上顆炎が起きる原因や症状を、分かりやすく解説していきたいと思います。
また、気になる治療方法や発症しないための対策も紹介します。
現在上腕骨外側上顆炎のような症状に悩まされている方はもちろん、これからテニスを始める方もぜひ参考にしてみて下さい。

1.テニス肘(上腕骨外側上顆炎)が起きる原因

上腕骨外側上顆炎が発症してしまう原因について、テニスが原因の場合とテニス以外が原因の場合に分けて紹介していきます。
特にテニスをプレーする機会がある方は、こちらの原因をきちんと理解して、テニス肘にならないようにしていきましょう。

1-1.テニスが原因で上腕骨外側上顆炎になる場合

テニスが原因で上腕骨外側上顆炎になる場合に最も多い原因は、繰り返される手首への衝撃です。
衝撃が肘にまで及ぶことで発症するのです。
テニスが原因で上腕骨外側上顆炎を発症される方は、上級者よりも初・中級者によく見られます。
ラケットのスイートスポットに上手くボールを当てられないことで、より強い衝撃を受けてしまっていることが考えられます。

さらに、若いテニスプレーヤーよりも中高年層のテニスプレーヤーの方が発症するリスクが高く、手首や肘周辺の筋肉と大きく関係していることが分かります。
テニスをプレー中に、肘や手首に痛みが出るような症状がある場合は、打ち方を変えてみましょう。
また、トレーニングで、上腕骨外側上顆炎にならないようにしていきましょう。

1-2.テニス以外が原因で上腕骨外側上顆炎になる場合

上腕骨外側上顆炎はテニス以外でも発症することは珍しくないのです。
スポーツで言えば剣道・ゴルフ・卓球・バドミントンなどでも発症する可能性があります。
スポーツが原因で発症する場合は先ほど説明したように、手首や肘への衝撃が繰り返されることが直接的な原因となっています。

しかし、スポーツ以外にも重量物を扱う職業や、コックや配管工など手首をよく使用する職業の方も上腕骨外側上顆炎を発症する可能性があるのです。
テニス以外で発症した場合の原因としては、やはり繰り返される手首への衝撃や、重量物を扱うことによる腱(けん)への負担などが考えられます。

2.テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の主な症状

PC,眼精疲労上腕骨外側上顆炎になると、テニスなどのスポーツをプレーすることはもちろん、日常など生活にも支障をきたすことになるのです。
日常生活の中でよくみられる症状としては、「ドアノブを回す」、「キーボードを操作する」、「物をつかみ上げる」、「タオルをしぼる」などの動作で肘の外側に強い痛みを感じるなどが挙げられます。

また、上腕骨外側上顆炎は一度発症すると治りにくいとされています。
進行してしまうと安静にしているときでも肘にズキズキとした痛みの症状を感じることもあるのです。

テニス肘の症状は大きく2種類に分けられます。
今回紹介している肘の外側に痛みの症状がでる「上腕骨外側上顆炎」と、肘の内側に痛みの症状が出る「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」があります。
この2種類は痛む部位は異なりますが、症状や治療方法は同じです。
現在肘の内側が痛む症状がみられる方も、次の項目にある治療方法をしっかり確認しておきましょう。

3.テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の治療方法

女性,ワンポイント症状が軽い場合と症状が進行している場合に分けて解説していきたいと思います。
現在上腕骨外側上顆炎に悩んでいる方や、先ほど紹介した症状がみられる方はしっかり確認して、そのまま放置せずに前向きに治療しましょう。

3-1.症状が軽い場合の治療方法

上腕骨外側上顆炎が発症して間もない状態のときについてです。
痛みも慢性ではなく、力を入れたときや手首をひねったり反らしたりしたときに痛みを感じる症状が起きます。
症状がまだ軽い状態での治療方法としては、ストレッチやマッサージなどで症状を改善していくことがほとんどです。

また、上腕骨外側上顆炎の発症から6週間ほど放置していると急性期となり、日常生活の中でも物が持てなくなるほどの痛みを感じる症状が出ます。
ここまで症状が進行している場合は、ステロイドを痛みのある肘に直接注射することで、1~2ヵ月ほどの鎮痛効果を得ることが可能です。
症状を悪化させないためには、この期間中に根本的な症状を改善することが大切です。

3-2.症状が進行している場合の治療方法

上腕骨外側上顆炎が急性期を過ぎてしまい完全に痛みが慢性化するほど症状が進行している場合には、外科手術で直接切除する治療方法がまれに行われます。
しかし、術後に完治するとは言い切れないため、手術はできるだけ避ける傾向にあるのが事実です。
そのため、症状が進行している場合では、温熱療法やレーザー治療などの長期治療を行うことが多くなっています。

症状が進行した上腕骨外側上顆炎の治療には、保険適用外の治療方法もいくつかあります。
実際にプロのテニス選手なども行っている治療方法があります。
中でも有名なのは、野球の田中将大選手や大谷翔平選手が行ったことで有名な、「PRP療法」というものです。
自身の血液中に含まれている血小板を使用した再生医療となっています。

4.テニス肘(上腕骨外側上顆炎)にならないための4つの対策

運動ここでは、上腕骨外側上顆炎にならないために効果的な対策を4つ紹介していきたいと思います。
これからテニスを始める方や、重量物を扱う仕事をしている方はこちらをきちんと確認して、上腕骨外側上顆炎にならないように対策していきましょう。
また、上腕骨外側上顆炎の軽い症状が出ている方も、こちらの対策を行うことで、症状の進行を防ぐことができるので必見です。

・テニスなどのスポーツの前には必ずストレッチを行う
・手首や肘に負担がかかるときにはサポーターを着用する
・手首や肘周辺の筋肉を鍛えておく
・テニスなどのスポーツ終了後はしっかりクールダウンを行う

以上の4つの対策を意識することで、上腕骨外側上顆炎にならないだけではなく、腱鞘炎(けんしょうえん)などの他のケガも防ぐことが可能です。
積極的に取り組んでいくようにしましょう。
また、上腕骨外側上顆炎の進行を防ぐためにも、少しでも肘が痛むような症状が出たときには、医療機関に診察に行くなど早めの行動が重要です。

5.まとめ

今回はテニス肘(上腕骨外側上顆炎)について詳しく解説してきましたが、テニス以外の原因でも発症が考えられることが分かりました。
また、症状が進むことで完治するまでに長い期間が必要になることも少なくありません。
そのため、肘に負担が掛かりやすい仕事やスポーツを行う方は、この記事で紹介した対策をきちんと実践し、少しでも肘が痛む症状があったときにはすぐに医療機関に行くようにしましょう。

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コメント

  • コメント (2)

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    • 吉川 育子
    • 2021年 12月 10日

    HPで上腕骨外側上顆炎の原因等を読みました。私は砂利道の下りで転倒し、左膝と右肘を打撲&負傷しましたが、出血と内出血が収まっても、特に肘の痛みが引かず逆に強くなってきました。それで、整形外科で診察してもらうと、肘は上腕骨外側上顆炎と診断されたのですが、転倒による打撲が原因でなりますか?もしかしたら、別ものではないかと思いお尋ねします。

      • 中鉢 加奈江
      • 2022年 4月 14日

      お問い合わせありがとうございます。
      お怪我されてから不安な日々が長くお辛いと思います。
      一度病院の方で診断を受けられているとの事ですが、症状の経過が思わしくないようでしたらもし一度拝見させていただくことは可能でしょうか?
      可能な限り早く患部を見させていただき今後の治療の計画などの見直しが必要であれば一緒にお手伝いさせていただければと思います。

      実際の患部を拝見せずに安易にお答えして尚更不安なお気持ちを増強させてしまう事はしたくありませんので、お手数ですがご来院いただけないでしょうか?

      明日の診療は朝9時から12時、午後は15時~20時受付です。

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