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井手 恒太
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慢性的な体の不調や肩こり、頭痛、手足のしびれや痛み、手足が冷える、顔がほてる、動悸、めまいなど。これらは日常良く起こりがちな症状です。
しかし、このような時に病院を訪れ色々な検査をしてもこれといった原因が見つからなかったり、病気の程度が自分が考えている程度よりもずっと軽く、検査結果からは症状の重さが伝わらない、説明しずらいなどといった場合があります。
このような時は自律神経の乱れからくる、「自律神経失調症」の可能性が考えられます。
自律神経とは?
内臓の働きや代謝、体温などの機能をコントロールするために私たちの意思とは関係なく24時間体内をベストな状態に保つため働き続けている神経のことです。
自律神経には昼間や活動しているときに活発になる「交感神経」と、夜間やリラックスしているときに活発になる「副交感神経」の2種類があります。わかりやすくいうと交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキだと思ってもらえると良いでしょう。 この2種類の神経がどう作用するかによって、心や体の調子は変わります。
自律神経失調症の原因と症状
①ストレス過多
環境の変化や人間関係、仕事でのプレッシャー、過労などストレスの原因は人によりさまざまですが人間の体はストレスが加わると、それに対応するため交感神経の働きを強め、血圧を上げ、心臓の動きを活発にし、筋肉の緊張を高めて、臨戦態勢をとります。
このような状態が長時間続くと、リラックス神経である副交感神経の働きは抑えられ常に交換神経が優位の状態となってしまい、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
②生活習慣の乱れ
私たちの体には、生体リズムと呼ばれる睡眠・覚醒のサイクルや体温や血圧など体の基本的な働きを24時間周期で刻んでいる体内時計があます。 しかし、この体内時計に反し、昼夜逆転の生活を送ったり、食事を抜いたりなど不規則な生活を送っていると、体が24時間の周期を刻めなくなってしまい、狂った体内時計の影響で、自律神経やホルモン分泌まで乱れてしまうのです。
③ホルモンの影響
性ホルモンには女性ホルモンと男性ホルモンの2種類があります。双方の分泌量がバランス良く保たれていることで私たちは心と体の健康を保持しています。このホルモンの分泌量が急激に増えたり減ったりするような変動があったとき「ホルモンバランスが乱れている」という状態になり体調不良を引き起こす原因となってしまいます。
一般的に女性は思春期の月経から妊娠・出産・更年期時の閉経などホルモンの影響をとても受けやすく自律神経のバランスを崩しやすいとされています。 女性ホルモンのバランスが崩れると自律神経のバランスも崩れる。自律神経のバランスが崩れると女性ホルモンのバランスも崩れてしまうという非常に密接な関係にあります。
~主な症状~
身体的症状としては倦怠感・頭痛・肩こり・めまい・立ちくらみ・耳鳴り・動悸・食欲不振・しびれ・冷え・ほてり・多汗・便秘・下痢・吐き気・胃痛・胸焼けなど。
精神的な症状としては気分の落ち込み・やる気が出ない・憂鬱感・不安感・イライラ・焦り・何に対しても興味がわかない・不眠など。
このように、自律神経は全身の器官をコントロールしているため、体にさまざまな症状があらわれます。
自律神経を整えよう!日常生活で取り組めること
・朝起きたら日光を浴びる
・適度な運動をする
・お風呂に浸かる
・良質な睡眠をとる
・栄養バランスの良い食事をする
・腸内環境を整える
・正しい姿勢を心掛ける
など、自律神経を整える方法はいくつかあります。 短時間でもゆとりをもって自分の好きなことをする、リラックスできる時間を過ごすよう心掛けてみましょう!
まとめ
自律神経失調症は、病院の検査ではなかなか異常が見つからないために、放っておいたり我慢しすぎてしまう事が多く、結果として日常に大きく支障を来たしたり、うつ病や不安障害を合併してしまう事にも繋がります。また症状が良くなったり悪くなったりを繰返すため、受診が遅くなってしまうケースも多くみられます。
まずは規則的な生活、なるべくストレスを溜めない生活を基本に、長引く心身の不調を感じたら早めに医療機関に相談することが大切です。
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